2018 Fiscal Year Annual Research Report
Psychological study on tolerance to suicide and prevention
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25285196
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
川野 健治 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (20288046)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川島 大輔 中京大学, 心理学部, 准教授 (50455416)
白神 敬介 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20598635)
川本 静香 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (90769853)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 自殺 / スティグマ / 潜在的態度 / 許容性 / 自殺予防教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度内には関連する論文二本と書籍を出版した。 「自殺に対するスティグマ尺度日本語版作成の試み」(川本他)では、海外の自殺のスティグマ評価尺度SOSSの日本語版を作成した。インターネット調査会社のモニター登録者のうち,20~60代の男女を対象に2,051名(男性1,012名,女性1,039名)に調査を実施した。確認的因子分析を行った結果,原版と同様の因子構造が確認された。内的整合性と基準関連妥当性が検討された結果,SOSS日本語版は一定の信頼性・妥当性を有していると考えられた。なお、この尺度を用いて実施したアンケート調査のデータを用いて分析し、2019年4月には「Is Suicide Beautiful? Suicide Acceptance and Related Factors in Japan」が採択された。 「自殺への潜在的態度」(白神他)ではIATを用い、潜在的な態度をも含めた自殺への認識について検討を行った。大学生・大学院生44名を対象としてIATならびに質問紙調査を行い、自殺に関する潜在的指標と顕在的指標を調査した。結果、質問紙調査によって顕在的評価を行った場合は、大多数の調査対象者が自殺に対して「悪い」イメージを報告したが、IATによる潜在的評価においては自殺を「良い」と評価する対象者が一定数存在することが示された。また、潜在的評価においては、一般的な意味での「良い」という評価と、美学的な側面に焦点をあてた「良い」という評価とで異なる評価をする対象者が見られた。 また「学校における自殺予防教育プログラムGRIP」が出版された。この本はプログラム実施のための解説書であり、プログラム自体はHPからダウンロードすることができる。また、2019年5月にはこのプログラムの効果検証論文「中学生の潜在的ハイリスク群に対する自殺予防プログラムの効果」が採択された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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