2017 Fiscal Year Annual Research Report
Understanding the mechanisms for realtime sensory-motor synchronization - a study focusing capability for vocal learning
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25285198
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Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
関 義正 愛知大学, 文学部, 准教授 (50575123)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | リズム同調能力 / オペラント条件付け / 発声学習 / セキセイインコ / 実験心理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までにトリを用いた実験の成果により実験計画を見直し、29年度はともに発声学習能力を持つトリとヒトにおいてリズム同調能力の直接比較を行うことで、発声学習能力との関連を見ることとした。 オペラント条件付けによりセキセイインコを対象に、左右2つの反応キーを交互につつくよう訓練した。被験体はどのようなタイミングであっても、8回のタップ後に報酬を得た。つつき行動の安定後、その自発的タップタイミングを分析し、タップ間隔の中央値をオンセット間隔(Inter Onset Interval: IOI)としたメトロノーム音を個体ごとに作成、それを聴覚刺激として呈示しつつ課題を行わせるテストをした。IOIを10%短縮、10%および20%伸長、不規則にした条件でもテストを行った。音刺激のオンセットを基準に各条件700回ずつのタップタイミングを分析したところ、2羽のインコにおいてその頻度分布は一様ではなく、有意な偏りが見られた。また、短縮条件においては刺激オンセットにやや先立つ時点により多くの反応が生じた。これはヒトのリズム同調の特徴に類似している 。加えて1羽のタップ間隔は、短縮条件で短く、伸長条件において長くなった。 ヒト13人についても棒を使って左右のパッドを自由なタイミングで交互に叩く課題を課し同様にテストした。各条件 35 回ずつタップタイミングを分析したが、ほとんどの被験者から音のオンセット付近に強い偏りを持つ頻度分布を得た。 同調を拒む傾向を示した被験者でさえ、少なくとも一部の条件で、音のオンセットを基準に一定の偏りを示した。 以上、ヒトの優れた同調能力があらためて強調される結果となった。一部のインコにおいて見られた現象は発声学習能力とリズム同調の関連を示したとも言える一方、この能力だけでヒトの優れた同調能力を説明できるものではないことも示唆された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)