2016 Fiscal Year Annual Research Report
Multisensory integration of visual and vestibular inputs in self-motion perception
Project/Area Number |
25285202
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
櫻井 研三 東北学院大学, 教養学部, 教授 (40183818)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 実験系心理学 / 感覚・知覚・感性 / 多感覚統合 / 国際研究者交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画では(1)視覚と前庭覚の統合限界の測定,(2)視覚と前庭覚の統合におけるベクトル合成仮説の検証,(3)視覚と前庭覚の統合におけるベイズ推定モデルの検証,(4)多義的視覚事象に与える前庭覚刺激の影響の検討,という4つのサブテーマに取り組んでいる。 計画の4年目となる平成28年度は,(1)視覚と前庭覚の統合限界の測定と,(2)視覚と前庭覚の統合におけるベクトル合成仮説の検証結果について論文化を進めるとともに,(4)多義的視覚事象に与える前庭覚刺激の影響の検討を行なった。 振り子型可動椅子を用いた,前庭覚による身体運動情報の方向と視覚による身体運動情報の方向の統合限界の実験結果は原著論文として発表した。 さらに,視覚と前庭覚に触覚を加えた多感覚統合について,計画2年目にカナダから招聘したYork大学のLaurence Harris教授と実施した共同研究成果は3年目に国際学会(IMRF2015)で発表し,今年度その論文を完成させて,オープンアクセスのScientific Reports誌に掲載した。視覚と前庭覚と触覚の情報が同時に入力されると,身体運動時には他の感覚情報は生かされず,優位となった触覚情報単独の特性通りに実際より早く動いているように感じることを明らかにした。この結果は,自己運動の情報として触覚の信号が加わると多感覚統合の働きを「緊急解除」する機能が存在することを示している。 今年度の11月には,国外の研究協力者であるPhilip M. Grove博士を招聘し,第4のサブテーマ「多義的視覚事象に与える前庭覚刺激の影響の検討」に関する実験を実施した。左右方向の身体運動に同期した通過・反発事象の視覚刺激と聴覚刺激を呈示した場合に,通過あるいは反発の知覚確率がどのように変化するかを,眼球運動測定を含めた調べた。現在はデータを解析して,論文化の準備を進めている。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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