2015 Fiscal Year Annual Research Report
大学経営の基盤となる財務情報の戦略的活用に関する研究
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25285236
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Research Institution | Tohoku University of Community Service and Science |
Principal Investigator |
水田 健輔 東北公益文科大学, 公益学部, 教授 (30443097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白川 展之 公益財団法人未来工学研究所, その他部局等, 研究員 (20556071)
山本 清 東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (60240090)
渡部 芳栄 岩手県立大学, その他部局等, 准教授 (60508076)
島 一則 東北大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (70342607)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 大学経営 / 総経済コスト(fEC) / TRAC / 教育コスト / 研究コスト / 財務的持続可能性 / 管理会計 / 活動基準原価計算 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、国内で3回の研究会を開催し、また実施計画にもとづき、英国における「コスト透明性アプローチ(TRAC)」の実態調査を行った。 上記3回の研究会の内容については、以下のとおりである。まず、第1回は2015年5月16-17日の両日に開催し、内容としては、研究発表2件(「大学の戦略経営とコスト情報」「米国州立高等教育機関における業績ベース・ファンディングの再興隆と政治的影響」)と討論、および英国におけるTRACの最新情報の共有、並びに現地調査内容の検討が主であった。次に第2回は9月20日に開催し、英国調査の訪問先と調査内容について検討した。第3回は12月23日に開催し、英国現地調査の成果報告と最終報告書の作成に向けた執筆分担を行った。また、本研究をベースとした次期研究プロジェクトについても議論を行った。 英国現地調査については、同国の大学におけるTRACに基づいた総経済コスト(fEC)計算の技術的側面の最新情報と機関内部でのfEC情報の活用状況を主に調べた。具体的には、10月14日に開催されたTRAC年次総会(英国内のTRAC担当職員約160人が参加)で情報収集を行い、またUCLとLSEを個別訪問した上で、機関ベースでの取り組みについて詳細をヒヤリングした。結果として、(1)TRAC開発グループがfEC情報の有効活用を促進するために複数のプロジェクトを立ち上げているが英国の大学内部での活用度はまだ低い、(2)技術的側面で期待収益率など調整計算の切り替えやIFRS準拠の会計基準への移行(FRS102)などが計画されているが安定した結果を得ることが難しく現場の反対意見が多い、といった情報を得ることができた。 その他に代表者および分担者が自身の担当領域の研究を進めた上で、プロジェクトの最終年度にあたり成果の取りまとめを行い、最終報告書の作成に取り掛かった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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