2015 Fiscal Year Annual Research Report
体育授業における教師のモニタリング戦略に関する実証的研究
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25285254
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
山口 孝治 佛教大学, 教育学部, 准教授 (50460704)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 体育科教育 / 授業研究 / 視線 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度の成果を受けて,今年度の計画を実施した。当初は,若年教師の実践的知識に介入し,モニンタリング戦略の変容を検討する予定であった。しかしながら,実際の授業場面にアイマークレコーダーを装着して授業実践を行う上での課題が明らかになった。 そこで,今年度は、小学校教員9名を対象に学習成果(態度得点)の高い教師(上位群:4名)とそうでない教師(下位群:5名)が、同一の運動場面を観察したときの両者の注視点及び視線の軌跡の実態を明らかにすること、この結果を彼らの運動教材に対するつまずきの捉え方とその対処法の知識の相違から検討することを目的とした。被験教師にはアイマークレコーダー(EMR-9)の装着及び開脚跳びの運動場面の映像の視聴を依頼した。このとき、同一の運動場面のVTR映像を3度再生し、注視点と視線の軌跡を記録した。併せて、開脚跳びに対するつまずきとその手だての知識を調査するために「展開型表現様式」の記述を依頼した。 その結果、上位群の教師は下位群の教師に比して、つまずきの原因(腕を支点とした体重移動の不調)である腕を中心に注視していたこと、1点を注視する時間が長かったことが明らかになった。また、「展開型表現様式」の記述分析の結果から、つまずきへの対処法の記述量が多く、「腕を支点とした体重移動」を重要視している点に共通性が認められた。これより、教師の視線(注視点及び視線の軌跡)は、教師が有する運動教材に対するつまずきと手だての量的・質的な知識の影響を受けているものと推察された。 なお,当初行う予定であった研究課題については既にデータを収録済みのため,次年度に分析・検証を引き続き行っていく。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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