2015 Fiscal Year Annual Research Report
ラジオ波照射による薬剤放出可能な磁性粒子集合化カプセルの創製
Project/Area Number |
25286001
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
新倉 謙一 北海道大学, 電子科学研究所, 准教授 (40360896)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 自己組織化 / 階層構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
3年目は金ナノ粒子を使った階層的なカプセル状集合体形成を進めた。大小2つの粒径の金ナノ粒子をフッ素化オリゴエチレングリコール存在下で混合すると常にカプセルの表層が小さい粒子で覆われていることが分かった。直径5nmと30nmの金ナノ粒子を混合すると、内部に30nmの凝集体が入り、その表層を5nmの粒子が覆う卵黄/殻型の特殊なカプセル構造になっていることがわかった。電子顕微鏡による詳細な解析で、カプセル内部の30nmの粒子とそれを覆う5 nmの粒子はほぼ分離していることがわかった(東北大学との共同研究として行った)。大小のサイズ比が大きいほど相分離が進みやすい傾向にあることもわかった。このサイズ分離の駆動力は小さな粒子がカプセルを作る力と、カプセル形成時に大きな粒子を内部に排出する枯渇力であることが推察された。またこのカプセル形成は、乾燥プロセスによるものではなく溶液中ですでに相分離が起きていることが分かった。これらの研究は、溶液中での新しい粒子カプセルの形成方法として学術論文として発表するに至った。また今までグルコースを先端にもつフッ素化オリゴエチレングリコール分子(GFL)を使っていたが、先端にカルボン酸をもつフッ素化分子(CFL)で同様に集合化を調べたところGFLよりも安定にジオキサン/水混合溶液に分散することがわかった。CFLは磁性粒子などのカプセル形成剤として十分に期待できるため、今後の新しい展開につながる成果が得られた。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
-
-
-
[Journal Article] Yolk/Shell Assembly of Gold Nanoparticles by Size Segregation in Solution2016
Author(s)
J. Wei, K. Niikura, T. Higuchi, T. Kimura, H. Mitomo, H. Jinnai, Y. Joti, Y. Bessho, Y. Nishino, Y. Matsuo, and K. Ijiro
-
Journal Title
J. Am. Chem. Soc.
Volume: 138(10)
Pages: 3274-3277
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-