2015 Fiscal Year Annual Research Report
局所励起表面プラズモンを用いた極微量検体中ウイルスの並列検出に関する研究
Project/Area Number |
25286062
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
加野 裕 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80322874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森垣 憲一 神戸大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (10358179)
長谷川 秀樹 国立感染症研究所, その他部局等, その他 (30301790)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 表面プラズモン / 顕微屈折率計測 / 基板表面化学修飾 / ウイルス検出 |
Outline of Annual Research Achievements |
表面プラズモンを励起するための基板表面に,特定の抗体を局所的に固定する手法を検討した.この手法では,基板表面に,光照射で脱離する保護基を結合させておき,抗体を固定したい領域に光照射を行って基板表面を化学的に活性にし,そこに抗体を結合させる.また,ビオチン化抗体が結合できるようにするため,本研究では,特定の領域をアビジン化させる.実際には,まず,アミン基末端を有するAPTS(3-aminopropyltriethoxysilane)を基板のシリカ表面にシラン結合させ,その表面に光乖離性保護基であるNVOC(4,5-Dimethoxy-2-nitrobenzl chloroformate)を結合させた.ここで,基板表面の一部に紫外光を照射して,NVOCを部分的に乖離させ,基板表面の局所領域においてアミン基を露出させた.これにNHS-PEG4-Biotinとアビジンを結合させ,アミン基末端表面をアビジン末端表面に改変した. このプロセスが期待通りに進んでいることを確認するため,蛍光染色によってアビジン修飾領域を可視化しようと試みたが,非紫外光照射領域と有意な差を計測することができなかった.そこで,基板,および光学系を改良し,表面プラズモンを測定プローブとする屈折率測定法を用いて,各プロセスにおける基板表面の有効屈折率を計測できるようにし,反応過程をモニターした.各プロセスにおける有効屈折率分布を測定し,これを解析した結果,保護基の部分脱離,基板表面のアミン基の分布を確認することができた.これに加えて,アビジン表面修飾基板でのウイルス検出,表面修飾の繰り返しプロセスの確認の他,流路による微量検体送液過程の安定化,光学系の改変による測定系の安定化,表面修飾化学種の拡大の検討を行い,基板表面に高密度に抗体配置による多種ウイルス検出の基盤技術を検証することができた.
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)
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[Journal Article] Relationship of the quaternary structure of human secretory IgA to neutralization of influenza virus2015
Author(s)
Suzuki T, Kawaguchi A, Ainai A, Tamura S, Ito R, Multihartina P, Setiawaty V, Pangesti KN, Odagiri T, Tashiro M, Hasegawa H.
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Journal Title
Proc Natl Acad Sci U S A
Volume: 112
Pages: 7809-7814
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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