2015 Fiscal Year Annual Research Report
「京」コンピュータを活用した次世代銀河形成モデルの開発
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25287041
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
長島 雅裕 文教大学, 教育学部, 准教授 (20342628)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 理論天文学 / 銀河形成論 / 活動銀河核 / 宇宙の大構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
最新の宇宙論モデルである「冷たい暗黒物質」(CDM)宇宙論モデルに基づき、銀河・活動銀河核(AGN)形成の新しい準解析的(SA)モデルを構築した。モデルのベースには、理研の「京」コンピュータや国立天文台の「アテルイ」コンピュータを用い、世界最大規模のN体シミュレーションから構築したダークマターハローの形成史を据えた(Ishiyama et al. 2015)。これに、いままで開発してきた銀河形成モデルや、超大質量ブラックホール形成過程に基づくAGN形成モデルを統合し、世界最先端のモデルを構築した。 これまでAGN光度については、AGN光度関数に合うように現象論的にパラメータを合わせていたが、銀河円盤に付随するダストによる減光を陽に考慮した場合、減光が大きく効きすぎるため、AGN活動性をトリガーする爆発的星生成によってダストがほぼ消滅してからAGNが光り出す必要があることが判明した(Shirakata et al. 2015)。 さらに、我々のN体シミュレーションが広大な領域を扱っていることから、稀な天体であるAGNも大量に発生させられることを活かし、AGNと銀河の相互相関関数を調べた。その結果、相関の典型的スケールはホストダークハローの質量と良い相関があることや、その赤方偏移進化などがわかった(Oogi et al. 2016)。 上記の最新モデルの全体像は Makiya et al. (2016)として報告された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)