2015 Fiscal Year Annual Research Report
Massive gravityとその宇宙論への応用
| Project/Area Number |
25287054
|
|---|
| Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
|---|
Principal Investigator |
山口 昌英 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (80383511)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
|
| Keywords | 重力理論 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
修正重力理論の一種であるmassive gravityやbigravityを研究する際に重要なことの一つは、現在までのところ観測と理論予言がよくあっている一般相対論との違いを見つけ、どちらの理論がより観測結果を今後も説明することが出来るかを調べることである。そこで、massive gravity及びbigravityにおける球対称解の摂動について調べた。特に背景解として、ある条件を満たすパラメータのクラスに対するものを考え、運動方程式が宇宙定数入りのアインシュタイン方程式と一致するものを考えた。このような背景解は、一般相対論における、一様等方宇宙解やSchwarzschild-Desitter解のようなブラックホール解を含む。このようなクラスの背景解の周りの摂動を調べた所、一次摂動及び二次摂動とも、一般相対論における摂動方程式と完全に一致することが分かった。この事実は、これらの背景解の安定性が、一般相対論における背景解の安定性と少なくとも摂動の二次までについて同じであることを意味し、これらの摂動解が、massive gravityやbigravityで見つかっている他の多くのクラスの球対称解で見られる不安定性を伴わないことが分かった。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
massive gravity及びbigravityにおける球対称解の摂動について調べられたため。
|
| Strategy for Future Research Activity |
massive gravity及びbigravityに基づいて、宇宙背景放射や構造形成について調べる。
|
| Causes of Carryover |
計画を実行するのに必要なポスドク研究員を最終年度まで余裕を持って雇うために少しずつ経費の使用を控える必要があるため。
|
| Expenditure Plan for Carryover Budget |
ポスドク研究員の雇用経費として使用予定。
|
Research Products
(1 results)
