2015 Fiscal Year Annual Research Report
強誘電体/強磁性体界面の電子状態と構造の深さ分解分析とそれを利用した磁性の制御
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25287078
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
雨宮 健太 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 教授 (80313196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒巻 真粧子 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 助教 (90598880)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 強磁性体 / 強誘電体 / 深さ分解分析 / 界面 / 磁性薄膜 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに開発した測定手法を活かして,様々な誘電体/強磁性体薄膜試料に対して,電圧印加による磁性の制御を行うとともに,界面の磁気状態の変化を観察した。主な研究内容は以下の通りである。 (1) Fe/BaTiO3に対する電界印加の磁性と構造への影響の観察:電圧によって残留磁化と保磁力が変化する様子を観察するとともに,Fe-FeおよびFe-O結合の変化を観察し,電界効果における磁性と構造の相関を明らかにした。 (2) FeCo/BaTiO3に対する電界印加の磁性への影響の観察:電圧によって磁化曲線が大きく変化する様子を観察するとともに,電子・磁気状態の変化を明らかにした。 (3) Fe/BaTiO3への界面酸化物層の挿入における界面の化学状態・磁気状態の観察と電界効果:界面にFeOおよびFe3O4を組成と厚さを制御しながら挿入することによって,交換バイアス効果が生じるとともに,その大きさが電圧によって変化することを明らかにした。 (4) NiO/Ni界面に対する電界印加の磁性への影響の観察:反応性蒸着法によるNiOの作製方法を確立し,界面における交換バイアス効果が,電圧によって変化することを明らかにした。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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