2015 Fiscal Year Annual Research Report
非平衡散逸系におけるプロトコル依存性の解析とその「熱」機関への応用
Project/Area Number |
25287098
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
早川 尚男 京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (90222223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 智香子 山梨大学, 総合研究部, 教授 (30221807)
沙川 貴大 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60610805)
渡辺 優 京都大学, 基礎物理学研究所, 助教 (80633271)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | プロトコル依存性 / 熱機関 / 粉体 / ゆらぎ / エンタングルメント |
Outline of Annual Research Achievements |
4年計画の3年目であったが、進捗が早く、切りが良かったので本研究計画の最終年度とした。 本年度の研究として、研究代表者としてはミクロ理論から出発して粉体流の粘性率の発散を定量的に予言する事に成功し、それをPRLに出版したた事を第一に取り上げたい。その他、非ガウスノイズの研究の集大成が行われ、その成果が一定の注目を集めた事、国際共同研究が進展し、その成果の出版物が一定の注目を集めた事を記録に留めたい。 分担者のうち、沙川の露出度、注目度は非常に高く、多くの国際会議の招待講演、オリジナルの研究成果の発表の他に本の執筆を行った。彼のマックスウェルの悪魔とそのにフィードバックコントロールの研究にも大きな成果が出て、今後異なったフェーズに移るだろう。 内山はミラノ大学との共同研究を論文として出版した他、国際会議を主宰した。渡辺は多くの研究会で発表する機会があった。 本研究に関連して、分担者の沙川が西宮湯川記念賞受賞の栄誉に輝いた事は研究チームの大いなる喜びであった。彼にとっても研究チームにとっても2013年のYoung Scientist Prize of the C3 Commission (Statistical Physics) of IUPAPに続く快挙であった。また代表者の元学生であり、分担者の沙川の共同研究者でもあった金澤輝代士が第10回日本物理学会若手奨励賞:領域11に輝いた他、彼の学位論文が優秀論文として認められSpringer thesesから出版されることが決まっている事も本研究課題の実績に数えられる。その他、2015年にJCPから出版された薮中-早川の論文がJCP editors' choice for 2015の一論文に選ばれ、論文2のSaitoh et al.がSoft Matterの裏表紙に取り上げられ、論文3のBrilliantov et al.が海外メディアに取り上げられ、論文9のIto and Sagawaは、科学新聞(2015年7月17日),マイナビニュース(2015年6月26日),財経新聞(2015年7月5日)に取り上げられている。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(47 results)