2015 Fiscal Year Annual Research Report
遷移金属触媒を用いない有機金属化合物のクロスカップリング反応
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25288046
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
白川 英二 関西学院大学, 理工学部, 教授 (70273472)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ラジカル反応 / クロスカップリング反応 / ハロゲン化アリール |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度から継続課題であった,以下の遷移金属触媒を用いないクロスカップリング反応系の開発の仕上げに取り組んだ:1.アルキル亜鉛化合物とハロゲン化アリール(およびアルケニル)のカップリング反応;2.アルキニル亜鉛化合物とハロゲン化アリール(およびアルケニル)のカップリング反応;3.亜鉛化合物を活性化剤として用いるアリールボロン酸誘導体とハロゲン化アリール(およびアルケニル)のカップリング反応;4.Grignard 反応剤を活性化剤として用いるジアリールアミンとハロゲン化アリールのカップリング反応.1.に関しては,ヨウ化リチウムの存在が効率のよい反応の進行に必要不可欠であり,ヨウ化亜鉛とアルキルリチウムのトランスメタル化で調製したアルキル亜鉛種の利用が効果的であることを明らかにした.2.に関しては,末端アルキンとハロゲン化アリールをジエチル亜鉛存在下で加熱混合するだけでカップリング体であるアルキニルアレーンが得られることを明らかにした.アルキニル亜鉛種を予め調製する必要がない実用的な反応と言える.3.に関しては,アリールボロン酸,あるいは,それを脱水縮合させることで容易に調製できるアリールボロキシンをアリール求核剤前駆体として用いて,これに適切な亜鉛化合物を作用させハロゲン化アリールと反応させることで,ビアリール誘導体が得られるという反応を開発した.入手容易なアリールボロン酸を用いて,簡便にクロスカップリング反応を進行させることができる画期的な反応と言える.4.に関しては,ジアリールアミンと Grignard 反応剤から系中で調製するマグネシウムアミドがハロゲン化アリールとカップリングし,トリアリールアミンが得られるという反応系を構築した.マグネシウム以外の金属塩では反応はうまく進行しない.
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)