2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25288093
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐藤 敏文 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80291235)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 友根 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任助教 (00731837)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 生分解性高分子 / ナノ構造材料 / 精密合成 / ミクロ相分離 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は生分解性ポリマーの代表格であるポリカプロラクトン (PCL) と多糖類からなるブロックコポリマーの精密合成を行い、その自己組織化による生分解性ナノ構造材料の調製について検討を実施した。 平成25年度の検討において、PCLとマルトヘプタオースからなるブロックコポリマーが20 nm以下の非常に小さなドメイン間隔を有するミクロ相分離構造を呈することを見出した。そこで、本年度は多糖部分の重合度がより小さなマルトトリオース (MT) を用いてブロックコポリマーを合成した。ブロックコポリマーの合成はリビング開環重合とクリック反応の組み合わせにより達成した。原子間力顕微鏡および小角X線散乱測定による構造解析を行った結果、これらのブロックコポリマーは10 nm以下の超微細なドメイン間隔でミクロ相分離することが明らかとなった。また、スターブロック型の分岐構造を導入したPCL-b-MTの合成も行い、これらも同様に超微細なドメイン間隔でミクロ相分離することを見出した。このようにして形成されたミクロ相分離構造の糖鎖ドメインは弱酸処理などで選択的に除去できると考えられ、微細パターンを有する生分解性ナノ構造材料となることが強く期待される。 また、PCL-b-MTに対して単糖類を添加し、ブレンド系においてもミクロ相分離させることにも成功した。添加した単糖はミクロ相分離した糖鎖ドメインに取り込まれていると考えられ、ブレンド膜を水洗することでナノポーラス構造を構築できると期待される。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(13 results)
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] Complex Thin Film Morphologies of Poly(n-hexyl isocyanate)(5k,10k)-Poly(ε-caprolactone)1-3(10k,17k) Miktoarm Star Polymers2015
Author(s)
Rarm Phinjaroenphan, Young Yong Kim, Brian J. Ree, Takuya Isono, Jinseok Lee, Supagorn Rugmai, Heesoo Kim, Santi Maensiri, Toyoji Kakuchi, Toshifumi Satoh, Moonhor Ree
-
Journal Title
Macromolecules
Volume: 48
Pages: 5816-5833
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
-
-
-
-
-
-
-