2014 Fiscal Year Annual Research Report
三次元形状変形ひずみ計測における多数撮像素子と基準面による超高速度計測手法の開発
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25289008
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
藤垣 元治 福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40273875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 頼信 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (50283958)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 破壊 / 画像計測 / 形状変形ひずみ分布計測 / 高速度撮影 / 多数カメラ / サンプリングモアレ法 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度には,多数カメラユニットにトリガ信号を与えるタイミング制御回路を試作した.このタイミング制御回路と昨年度に試作した多数カメラユニットを組み合わせて動作させるソフトウェアを開発することで,本研究の目標とする超高速度計測システムを構築した.試作したタイミング制御回路は,16個のトリガ信号を出力することができ,それぞれ1マイクロ秒ごとに任意のパターンを出力することができる.これにより,最速で100万コマ毎秒の高速度撮影が可能となる.出力パターンは,タイミング制御回路内のメモリーにパソコンから書き込んでおく.出力のタイミングは外部からのパルス入力と内部クロックのどちらでも対応できるようにした.外部からのパルス入力にも対応できるようにすることにより,試験装置と同期した計測ができるようになっている. また,レンズ固定治具を製作することで,実験が行えるようになった.本装置を用いて,タイミング制御のトリガ出力とそれによる撮影についての基礎的な評価実験を行った.その確認実験として,格子パターンを貼付けた高速に回転する円盤を用いて,20マイクロ秒間隔で撮影した.格子パターンの位相解析を行うことで回転角を解析した結果,十分な精度で位相解析を行うことができることが確認された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度に予定していた多数カメラユニットを駆動させるためのタイミング制御回路が完成し,超高速度計測システムを構築することができた.基礎的な評価実験についても予定通り行った.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究で構築した超高速度計測システムを用いて各種の高速現象時の計測実験を行う予定である.
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Causes of Carryover |
多数カメラユニットがH25の予算で試作することができたため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本提案手法の適用範囲を拡大するための研究に利用する.
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