2015 Fiscal Year Annual Research Report
身体性認知科学に基づくフライス加工技能の修得・伝承モデルの構築
Project/Area Number |
25289018
|
Research Institution | 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター) |
Principal Investigator |
古川 勇二 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基, その他部局等, 教授 (10087190)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 恒雄 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基, その他部局等, 教授 (60648921)
和田 正毅 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基, その他部局等, 教授 (70648948)
岡部 眞幸 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基, その他部局等, 教授 (20152332)
不破 輝彦 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基, その他部局等, 教授 (70219137)
池田 知純 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基, その他部局等, 准教授 (80648923)
二宮 敬一 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基, その他部局等, 助教 (20726335)
寺内 美奈 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基, その他部局等, 准教授 (40648979)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 身体性認知科学 / 技能伝承 / 技能習得 / フライス盤 / 暗黙知 / 神経系 / 動作分析 / 視線解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
27年度はフライス加工作業中の計測実験を行い、ラスムッセンの3階層モデル(スキルベース行動、ルールベース行動、知識ベース行動)と関連付けながら、作業者の技能分析を行った。被験者には、熟練者として技能五輪全国大会フライス盤職種の入賞経験者および職業能力開発総合大学校教員、中級者として同大学校総合課程機械専攻の学生を用いた。 ラスムッセンのモデルに基づき、フライス加工の各作業を、スキルベース行動、ルールベース行動、知識ベース行動に分類した。各作業がスキルベース行動からルールベース、知識ベース行動へと階層を上がるに従い、作業者の自律神経系では交感神経活動が上昇し、中枢神経系では前頭前野の脳血流量が増えることを予想した。熟練者と中級者の比較実験では、熟練者は中級者より緊張度が低く、脳血流量変化は小さい傾向が見られた。 次に、モデルへの感覚入力としてアイマークレコーダによる視線解析を、モデルからの動作出力として3次元動作分析を行った。作業時間の面では、熟練者は中級者より確認・再調整作業の割合が少なく、熟練者は経験に基づくスキルベース行動をとっていることが推察された。視線解析からは、熟練者は“次の作業”を想定した注視行動をとっていたことから、目の前の“現作業”に対しては、視覚内容の確認に基づくルールベースあるいは知識ベース行動は選択されていないことが示唆された。一方、動作分析では、溝の荒加工時のハンドル操作には技能レベルの違いによる顕著な違いは見られなかった。 以上のように、フライス作業者の自律神経活動、中枢神経活動、視線解析、作業時間分析の面から熟練者と中級者を比較した結果、熟練者はスキルベース行動側、中級者は知識ベース行動側で作業を行っていることが示唆された。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|