2015 Fiscal Year Annual Research Report
ナノヘテロ構造型自己組織単分子膜を用いた高移動度有機トランジスタの作製と回路応用
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25289095
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
関谷 毅 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (80372407)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 有機トランジスタ / フレキシブルエレクトロニクス |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度 ナノヘテロ構造型有機トランジスタの高度集積化とフレキシブルエレクトロニクスへの応用
【概要とねらい】 有機トランジスタは、有機半導体が大気不安定であるのに加えて、「絶縁膜や有機半導体の厚みの揺らぎ」、「キャリアトラップなどによる電荷密度の揺らぎ」のため、特性のばらつきが大きい(通常、電流ばらつき50%以上、閾値ばらつき30%以上)ことが知られている。そのため1000個を超えるトランジスタの高度集積化では論理回路が正しく動作しないことが課題であった。本研究で提案してきた自己組織化されたナノヘテロ構造は、絶縁膜と有機半導体膜を一分子長で同時に自己形成し、各層の厚みの揺らぎ、およびキャリアトラップの無いチャネル層の形成を行うことが可能である。そのため、従来から課題とされてきた特性ばらつきを大幅に低減することができると期待される。さらに、キャリアの伝導層となる絶縁膜・半導体界面が化学結合されているため、機械的な特性にも優れていることが予想されてきた。本研究の最終年度において、この二つの実証を目標に取り組んできた。具体的には、ナノヘテロ構造型有機トランジスタの大規模集積化を行い、論理回路(リングオシレータ、シフトレジスタなど)の動作速度、論理正当性を通して、動作の安定性を実証する試みを進めてきた。さらにナノヘテロ構造型有機トランジスタの折り曲げ試験を行い、歪が導入されたナノヘテロ界面のキャリア伝導機構にも注目し、その歪み効果の詳細な検討を進めてきた。この融合を通して、ナノヘテロ構造型有機トランジスタのフレキシブルエレクトロニクスの実用化を検討するなど、基盤技術の構築から応用までの研究を行ってきた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Ultraflexible organic amplifier with biocompatible gel electrodes2016
Author(s)
Tsuyoshi Sekitani, Tomoyuki Yokota, Kazunori Kuribara, Martin Kaltenbrunner, Takanori Fukushima, Yusuke Inoue, Masaki Sekino, Takashi Isoyama, Yusuke Abe, Hiroshi Onodera, and Takao Someya
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Journal Title
Nature Communications
Volume: 7
Pages: 11425
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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