2016 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25289110
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岡本 淳 北海道大学, 情報科学研究科, 准教授 (40224068)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 光ファイバ通信 / 空間モード / 位相共役 / 空間光変調器 / ホログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、前年度までに得られた成果を基にして、空間モードの生成・変換・分離・検出技術の更なる改良と、その性能向上に向けた研究を継続した。まず、システム構築の重要な基盤技術である複素振幅計測技術について、以下の2つの技術改良を行った。第一には、参照光不要型位相計測技術の性能向上に関するもので、複数回の計測を行うことにより内部で生成する平面波の精度を大幅に改善するアルゴリズムを新たに提案した。その後、実証実験を行った結果をOptics Express誌に投稿した(掲載済)。第二には、位相計測精度の大幅な改善に寄与する仮想干渉縞生成アルゴリズムの提案と開発を行った。仮想干渉縞生成アルゴリズムは、計測された2つの干渉縞と光強度情報から、4つの干渉縞を仮想的に生成可能とする計測アルゴリズムであり、これにより空間モード計測の精度と安定性の向上が見込まれる。本計測アルゴリズムに関する実証実験を行った結果をOptics Express誌に投稿した(掲載済)。次に、複素振幅生成技術に関しては、昨年度に開発した空間クロスモジュレーション法を上回る生成精度を有するインライン型デュアルフェイズ変調法を提案した。従来のデュアルフェイズ変調法では2台の空間光変調器が必要であったが、インライン型デュアルフェイズ変調法では1台の空間光変調器によってより安定した空間モード生成を可能にすることを示している。これらに加えて、本年度はホログラム素子による空間モードの制御技術について検討を行い、空間モードの変換と抽出を同時に行うホログラム素子の動作検証に成功した。以上の研究成果をベースとして、空間光変調器によるモード制御に関して民間企業と共同研究をスタートすると共に、ホログラム素子によるモード制御技術に関しては、その実用化を目指して大学内に産業創出講座を設置するに至った。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)