2014 Fiscal Year Annual Research Report
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25289117
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Research Institution | Nagoya Industrial Science Research Institute |
Principal Investigator |
谷本 正幸 公益財団法人名古屋産業科学研究所, その他部局等, 研究員 (30109293)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 自由視点テレビ |
Outline of Annual Research Achievements |
自由視点テレビの国際標準化動向を調査しながら,EPIのアップサンプリングによる画像生成方式を研究した。直線配置カメラで撮影した多視点画像を垂直に並べ,その水平断面を取ってEPI(Epipolar Plane Image)を作成し、中間視点の画像を生成するため,ラインを間引いたEPIをアップサンプリングして全ラインのEPIを生成する仕組みを研究した.EPIから多数の2次元ブロックを切り出し,間引いたEPIと全ラインのEPIの対応関係を学習させ,ルックアップテーブルを作成した.学習に用いたEPIと異なるEPIに対してルックアップテーブルを適用し,間引いたEPIから全ラインのEPIを生成する実験を行った.アップサンプリングした全ラインのEPIと間引き前の原EPIを比較した結果、視覚上は良好な結果が得られた。そこで、これを全ての水平断面について行い、間引いたラインの位置で垂直断面を取って、中間視点の画像を生成した。生成した中間視点画像を間引き前の原画像と比較した結果、生成した中間視点画像には、原画像には見られない不自然な画質劣化が見られた。その原因を分析した結果、中間視点画像のライン間の滑らかさの欠如が原因であることが判明した。これは、アップサンプリングの処理をEPI毎に独立に行っていることによる。そこで複数のEPIを重ねて3次元のEPIとし、これから切り出した多数の3次元ブロックに対して、間引いた3次元EPIと全ラインの3次元EPIの対応関係を学習させ,ルックアップテーブルを作成した.このルックアップテーブルを用いて、間引いた3次元EPIをアップサンプリングして全ラインの3次元EPIを生成することとした。この手法によって中間視点の画像を生成した結果、ライン間の滑らかさが向上し、良好な中間視点画像を生成することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
EPIのアップサンプリングによる画像生成方式を開発することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに開発した多視点映像のワープによる画像生成方式とEPIのアップサンプリングによる画像生成方式について、更なる性能向上を図るとともに、両方式の統合可能性を探求する。
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Causes of Carryover |
年度末に予定していた出張が次年度に変更になったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額は出張旅費として使用する。
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