2014 Fiscal Year Annual Research Report
超高齢社会における道路交通・警告情報提供の脳医学的側面を踏まえた基礎的研究
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25289167
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
熊谷 靖彦 高知工科大学, 地域連携機構, 教授 (10368855)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片岡 源宗 高知工科大学, 地域連携機構, 客員研究員 (20412447)
朴 啓彰 高知工科大学, 地域連携機構, 客員教授 (60333514)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ITS / 高齢者ドライバー / 逆走行 / カーブミラー |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会における道路交通情報や警告情報の提供(以下情報提供)は、高速道路の逆走事例の増加に見られるように、文字中心の視覚情報の提供では不十分であり、インフラ側から視覚以外に働きかける新たな情報提供のあり方が問われている。本研究は、視覚に加え、聴覚及び振動覚による種々の情報提供手法を用い、情報受信者の受信程度を定量評価する手法を検討し、各種情報提供手法の効果を明確にし、道路形状に応じた最適な情報提供手法のあり方を研究開発する。その際、情報受信者はMRI データの脳萎縮度と白質病変の程度を考慮した分類に基づき検証する。医工連携の下、高齢者ドライバに対しても効果的な情報提供手法を脳医学的観点から研究開発し、超高齢社会における道路交通の安全性の向上を図ることを目的とするものである。そこで、上記目標を達成のため、26年度は以下を実施した。 1.中山間地区の高齢者ドライバーを対象に、別途導入されているゆずりあいロード支援システムのアンケートを実施したが、その際、カーブミラーに関し、概ね4人に3人は確認していない事が明確になり、その高度化システムを検討し、具体的な設置場所および製作仕様を決定した。次年度に実証実験を行う予定である。 2.国内専門家とのネットワークを通じ、6月13日高知県で、2月6日静岡県で検討会を実施し、意見交換を行った。約25名の参加を得た。 3.9月デトロイトで開催のITS世界会議でDriving Behavior by aged people and its countermeasure using KUSANONE ITSのタイトルの特別セッション(SIS)を立ち上げ、国内外の専門家との意見交換を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
カーブミラーの高度化実験機器を年度内に実施する予定であったが、仕様作成や設置場所等の調整に時間が掛かり、次年度に繰り越したが、最終仕様も決定し、次年度早々にも現地設置し、確認を行う予定である。又、聴覚に関しては別途検討のパラメトリックスピーカーの適用可否の限界も確認し、今後の課題も明確化した。
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Strategy for Future Research Activity |
視覚、聴覚、振動覚の各々手法に関し、課題等明確化し、今後の方向性を明確にする予定である。又、実証実験として、カーブミラーの高度化を通じ、適用性を確認する。国内外への発信として、ITS世界会議を通じ情報交換を行う。国内では高知、静岡以外での意見交換会の開催を企画する。
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Causes of Carryover |
カーブミラーの高度化実験機器を年度内に実施する予定であったが、仕様作成や設置場所等の調整に時間が掛かり、次年度に繰り越した。既に高知県の協力を得て、伊野市内に設置場所は確定し、次年度には実施可能である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上述記載の如く、実験機器の仕様と場所は確定し、製作と現地工事の費用として充当予定である。時期は6月末を予定している。
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Research Products
(1 results)