2015 Fiscal Year Annual Research Report
ペルフルオロ化合物類生成ポテンシャルの測定・評価手法の確立と効率的削減手法の検討
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25289169
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 周平 京都大学, 地球環境学堂, 准教授 (00378811)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ペルフルオロ化合物類 / PFOS / PFOA / FTOH / 生成ポテンシャル |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は都市水循環系におけるPFCs生成ポテンシャル調査を行った。琵琶湖の計9地点と琵琶湖流入河川の14河川において11月17日に採水を行った。さらに琵琶湖流域の5か所の下水処理場にて12月7日に採水を行った。下流域では10月20日に36地点と安威川・神崎川の8地点で採水を行った。加えて大阪府の浄水場において12月8日に処理工程別に水を採取した。3種類のPFASs, 9種類のPFCAs,14種類の既知前駆物質(3FTCAs,3FTUCAs,3FTSs,3FOSAs,2FOSEs)と酸化分解法によるPFCs生成ポテンシャルを分析した。 化合物別の主な発生源と推定される場所と調査日における日発生量を整理した。PFCs生成ポテンシャルは、京都のF処理場から1,360g/day, 桂川上流から832g/day, 宇治川上流から407g/day, 木津川御幸橋上流から200g/day, 大阪のN処理場から13g/dayであった。琵琶湖からは6検体で6:2FTSが検出された。濃度は11.7~357.1ng/Lであった。琵琶湖流入河川からは15検体で前駆物質が検出された。そのうち14検体からは6:2FTSが検出され、濃度は28.2~85.2ng/Lであった。もう1検体からは8:2FTUCAが検出された。淀川からも15検体で前駆物質が検出された。6:2FTSが5検体、8:2FTCAが4検体、8:2FTUCAが3検体、FOSAが2検体、10:2FTUCAが1検体から検出された。最大濃度は淀川の枚方大橋で224 ng/Lの6:2FTSを検出した。浄水場ではオゾン、生物活性炭を組み合わせた処理でもPFCs濃度の低減は難しく、特に活性炭の交換後1.6年程度でPFCsに対して活性炭が破過する傾向が読み取れた。本研究により絞り込まれた範囲を詳細に調査することで、発生源の特定を行うことが求められる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)