2013 Fiscal Year Annual Research Report
人口減少局面の空間マネジメントと創造的再生のための広域空間戦略に関する研究
Project/Area Number |
25289204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
瀬田 史彦 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50302790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 隆 慶應義塾大学, 政策メディア研究科, 教授 (80143824)
城所 哲夫 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00282674)
橋本 成仁 岡山大学, 大学院環境学研究科, 准教授 (80291318)
山崎 亮 京都造形芸術大学, 芸術学部, 教授 (30449558)
片山 健介 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (00376659)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 人口減少 / 創造的再生 / 広域空間戦略 / 土地利用 / 空間マネジメント / 広域計画 |
Research Abstract |
(1)人口減少によって生じる空間利用を創造的に再生された先進事例を調査した。先進事例の収集・選択・調査にあたり、以下のように地域を3つに分類して行った。 すでに多くの地域で急激な人口減少局面となっている地方圏(農山漁村)としては、愛媛県宇和島市、長野県飯田市、香川県高松市、佐賀県佐賀市、福島県いわき市・広野町(被災地事例)などを調査した。1000万人以上の大都市圏域として世界で初めて人口減少局面が始まった関西圏については、兵庫県川西市、大阪府大阪市、同南河内地域(河内長野市他)、三重県伊賀市などを調査した。人口減少局面は遅れて訪れるがその影響が日本全体に与える影響の大きい関東圏については、千葉県柏市、千葉県木更津市などを調査した。 (2)人口減少局面において問題となる法律・制度の問題について調査した。たとえば、中心市街地や郊外住宅地では、いくつかの規制が強いために有効活用されず、高齢化や人口減少を助長している事例がみられ、その理由やその地区に住む住民の意向について調査した。また逆に、必要な規制が行われていないために空間が適切に活用されていない事例についても調査した。 (3)空間利用(土地・建築物)の広域的な状況の把握のための準備を行った。ある事例地域においては、空間利用の状況について、市役所などから提供される統計を利用して整理・分析した。また別の地域では、次年度以降の研究の準備作業として住宅地図を購入して精査し空間的な利用に著しい特徴のある場所を抽出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に示した研究の目的のうち、類型化についてはまだ考察の途中であるが、人口減少局面にかかる空間利用の事例については非常に多くの事例を調査することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
おおむね当初の研究計画に沿った形で進めていく。ただし、より包括的に事例を収集するため、既存のデータベースなども活用しながら、全国の先進事例をくまなく集めていくことを目標とする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
学生の研究の一環で、一部の事例研究調査を、包括的な事例抽出調査よりも先に行ったため、初年度にアルバイトの謝金を拠出する必要がなくなった。 次年度以降は、包括的な事例抽出調査にアルバイトを利用することになるため、これまでより多くの謝金が必要となる。
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Research Products
(7 results)