2014 Fiscal Year Annual Research Report
Aβオリゴマーに基づくアルツハイマー病の発症機序の解明
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25290018
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
森 啓 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10159189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富山 貴美 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10305633)
梅田 知宙 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70549790)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 脳神経疾患 / 痴呆 / 老化 / アミロイド / オリゴマー |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の実績で、最も重要なのは、①脳Abetaオリゴマー再構成成分であるアミロイド蛋白を用いた再構成実験と、②病因Abeta特異抗体の作製である。このうち、後者は、我が国で初めてのタウ治療薬候補としてのポテンシーと思われる。これらは、本研究の研究目的とついて、申請時に記載したように、臨床診断と治療法開発の現実化を目指したtranslastional researchとしての位置づけも有り、基礎、臨床を越えて、我々研究者自身が関心を持つだけではなく、国民が望む研究内容となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
脳Abetaオリゴマー再構成という究極の研究目的を直視した研究としている。世界中で誰も成功していないし、誰もが必要であると理解しているテーマであるが、次善策として、高価な実験には成るが合成ペプチドを使用した条件検討も並行して成功しつつあるからである。途方、抗体作製の方は、期待以上の研究成果を確認することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題「Abetaオリゴマーに基づくアルツハイマー病の発症機序の解明」は、基本的にアルツハイマー病の病気の仕組みを解明し、その病変を制御することにある。病気の仕組みを知ることなく、薬剤開発をして当たることも否定できないが、我々研究者は、あくまでも正攻法で地道に解明していくのが正道である。本研究の進行は、ほぼ計画通りに進行しており、残る最大のポイントは、病態解明のツールを確かなものとして得ること、其れを利用した病気の生後である。この目標のために、最終年度は、総決算の年度として、再構成の成功に集中する予定である。
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Causes of Carryover |
合成ペプチドの標品が満足できるレベルの純度が得られなかったので、受領、支払いをせず、再合成の依頼指示をしたために、支払いが次年度に繰り越している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度の前半部に合成ペプチド試薬の購入にあてたい。
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Research Products
(3 results)