2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25290042
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
田中 正光 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20291396)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | CAF / 中皮細胞 / マクロファージ / スキルス胃癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請は、癌細胞が癌関連間質細胞と協調して浸潤する機構と、間質細胞により排除される機構について包括的な解析を行っている。 間質細胞による癌の浸潤、転移の促進機構として27年度には癌随伴マクロファージについて主に解析を行った。マクロファージは腫瘍部に集積し、腫瘍内部に侵入する事で癌細胞に対して増殖促進作用などの補助的な機能を示す。このマクロファージの腫瘍部への集積に不可欠な分子としてSKAP2を同定した。SKAP2はマクロファージやT細胞での高発現が知られているが、SKAP2の遺伝子欠損マウスを用いた解析から同分子はマクロファージの浸潤突起(ポドソーム)の形成に必須である事を見出した。SKAP2はポドソームに局在しており、またWASPとの分子結合により、WASPのポドソームへの集積にも必要な分子である事を明らかにした。SKAP2欠損マウスのマクロファージはこの機能の欠如により、浸潤突起形成が著しく不良で浸潤能が低下している結果、癌の転移巣などの腫瘍組織への集積が見られない。そのためマクロファージ集積のない肺転移腫瘍は増殖能が低下し、腫瘍結節のサイズが顕著に小さく、SKAP2は癌随伴マクロファージを対象とした転移抑制目的の治療標的分子となり得るという結論を得て論文化した。 また、前年度作製した腹膜中皮細胞の蛍光可視化ヌードマウスを用いて、中皮細胞が腹膜転移癌細胞の浸潤を牽引する事、胃癌細胞の胃移植において漿膜中皮細胞は胃壁内に侵入し癌細胞の深部浸潤を誘導する作用を有する知見を得た。その一方で、癌関連線維芽細胞(CAF)は一部の胃癌細胞に対してアポトーシスを誘導する事を見出し、これらの機構については論文化の段階にある。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] A curcumin analog, GO-Y078, effectively inhibits angiogenesis through actin disorganization.2016
Author(s)
Sugiyama S., Yoshino Y., Kuriyama S., Inoue M, Komine K, Otsuka K, Kohyama A, Yamakoshi H, Ishioka C, Tanaka M, Iwabuchi Y, Shibata H.
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Journal Title
Anti-Cancer Agents in Medicinal Chemistry
Volume: 16
Pages: 633-647
Peer Reviewed
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