2017 Fiscal Year Annual Research Report
The function of histone demethylase JMJD1A as a signal-sensing scaffold
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25291002
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
稲垣 毅 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (10507825)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | エピゲノム / ヒストン脱メチル化酵素 / クロマチン再構成 |
Outline of Annual Research Achievements |
JMJD1Aの細胞内局在に関して免疫組織化学法および免疫沈降後のイムノブロット法を実施して検討した。JMJD1Aの発現は核内および細胞質内において認められたが、JMJD1Aリン酸化による細胞内局在変化は認めなかった。また、JMJD1Aマウスモデルを用いた血圧測定と心拍数の検討を実施するため、テールカフによる測定および観血的血圧測定を実施した。観血的血圧測定に関しては技術的な困難を伴ったが、テールカフを用いた解析の結果、血圧に関しては統計学的に優位な変化を認めなかったものの心拍数に関してはJMJD1A欠損マウスにおいて低下傾向を認めた。 本研究計画は本年度が最終年度であるが、全期間を通してJMJD1Aのリン酸化部位の同定とそれにともなう複合体形成の詳細を解明し、クロマチン再構成による遺伝子発現制御機構を明らかにすることができた。詳細には、P-JMJD1A-SWI/SNF-PPARγ複合体がクロマチン構造を変化させることで熱産生関連遺伝子のエンハンサーとプロモーターを近接化し、それによって遺伝子発現を促進する機構を解明した。この成果は、ヒストン脱メチル化酵素が酵素活性とは独立した機構を介して遺伝子発現制御にかかわることを解明した点で重要であるとともに、ヒストン脱メチル化酵素がクロマチン再構成因子を介してDNA結合性因子である核内受容体PPARγと結合することで標的遺伝子領域にリクルートされる機構を提示した意味においても重要な発見となった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Zinc transporter ZIP13 suppresses beige adipocyte biogenesis and energy expenditure by regulating C/EBP-β expression.2017
Author(s)
Fukunaka A., Fukada T, Bhin J.H., Suzuki L., Tsuzuki T., Takamine Y., Bin B.H., Yoshihara T., Ichinoseki-Sekine N., Naito H., Miyatsuka T., Takamiya S., Sasaki T., Inagaki T., Kitamura T., Kajimura S., Watada H., Fujitani Y.
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Journal Title
PLoS Genetics
Volume: 13(8)
Pages: e1006950
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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