2015 Fiscal Year Annual Research Report
小胞体MAMの形成および機能におけるsyntaxin17の役割
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25291029
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
多賀谷 光男 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (30179569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 弘樹 東京薬科大学, 生命科学部, 講師 (10294448)
橋本 吉民 東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (50616761)
新崎 恒平 東京薬科大学, 生命科学部, 講師 (70609990)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 小胞体 / ミトコンドリア / syntaxin17 / レジオネラ / 神経変性疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
Syntaxin17(Syn17)は小胞体のMAMおよびミトコンドリアに局在し、富栄養下ではミトコンドリア分裂因子Drp1の局在と機能を調節することでミトコンドリアの分裂を促進している。栄養飢餓となると、Syn17はDrp1から解離し、ATG14(PI3-キナーゼサブユニット)をMAMへリクルートしてオートファゴソームの形成を促す。本年度はSyn17とDrp1との相互作用を仲介する因子の同定を行った。 Syn17結合タンパク質を探索し、微小管結合タンパク質であるMAP1B-LC1を同定した。MAP1B-LC1は神経系細胞において高発現していることが知られていたが、HeLa細胞を含む培養細胞一般に広く発現していることが判明した。Syn17とDrp1の結合(近接)およびSyn17と微小管の結合(近接)はMAP1B-LC1に依存していた。MAP1B-LC1の発現を抑制すると、富栄養状態であるにもかかわらずSyn17とATG14が結合し、オートファゴソームが蓄積した。一方、MAP1B-LC1を過剰発現させると栄養飢餓においてもオートファゴソームは形成されなかった。これらの結果は、富栄養状態においてMAP1B-LC1はSyn17とDrp1の結合を仲介し、Syn17がATG14と結合することを抑制していることを示唆している。実際、栄養飢餓状態にするとMAP1B-LC1はSyn17から解離したので、この解離によってSyn17がATG14と結合できるようになったと考えられる。栄養飢餓時においてはMAP1B-LC1は脱リン酸化され、脱リン酸化型を模倣したMAP1B-LC1変異体はSyn17との結合が弱まり、また過剰発現しても栄養飢餓に伴うオートファゴソームの形成を阻害しなかった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] γ-SNAP stimulates disassembly of endosomal SNARE complexes and regulates endocytic trafficking pathways.2015
Author(s)
Inoue, H., Matsuzaki, Y., Tanaka, A., Hosoi, K., Ichimura, K., Arasaki, K., Wakana, Y., Asano, K., Tanaka, M., Okuzaki, D., Yamamoto, A., Tani, K., and Tagaya, M.
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Journal Title
J. Cell Sci.
Volume: 128
Pages: 2781-2794
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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