2013 Fiscal Year Annual Research Report
光受容体メラノプシンを基礎とした視覚発達メカニズムの解明と光環境設計
Project/Area Number |
25291110
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター |
Principal Investigator |
太田 英伸 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 知的障害研究部, 室長 (80422103)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 真澄 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 知的障害研究部, 部長 (70203198)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 早産児 / 正期産児 / 光受容体 |
Research Abstract |
本研究では、新しい光受容体「メラノプシン」を基礎として新生児の眼球光受容体の発達特性を明らかにし、新生児の睡眠・身体発達を促進する光環境を設計する。光環境は早産児の発達に影響することが知られている。我々は、これまで昼夜差のある光環境(明暗環境)が眼球光受容体「メラノプシン」を介して、早産児の睡眠・身体発達を促す一方で、24時間明るい恒明環境が早産児の発達を阻害することを確認した。本研究では、更に1)正期産(妊娠37週以降)で出生した一般新生児の眼球光受容体の発達特性を解明し、2)その光受容体の特性に適応した光環境を設計する。その後3)設計した光環境が早産児・新生児の睡眠・身体発達に耐える影響を評価し生後の光環境の重要性を検討する。 これまでに1) 妊娠40週前後の光受容体「メラノプシン」「ロドプシン」の発達過程、及び2)これら2つの光受容体間の相互作用を明らかにすることを、ほぼ予定通りに終了し、メラノプシンがロドプシンの発達速度を調整する可能性を確認した。現在は、この研究で得られた知見を基礎に、正期産児が知覚できない光波長・照度で構成した光環境を設計する。本年度は、設計した照明器具を使い、臨床研究を行うための研究デザインを完成させ、臨床研究を実施する準備を行う。来年度末までに開発した照明器具を用いた臨床研究を実施し、更に生物統計を用いて検討可能な予備データを構築できる体制を確立する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに1) 妊娠40週前後の光受容体「メラノプシン」「ロドプシン」の発達過程、及び2)これら2つの光受容体間の相互作用を明らかにすることを、ほぼ予定通りに終了し、メラノプシンがロドプシンの発達速度を調整する可能性を確認した。
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Strategy for Future Research Activity |
現在は、この研究で得られた知見を基礎に、正期産児が知覚できない光波長・照度で構成した光環境を設計する。本年度は、設計した照明器具を使い、臨床研究を行うための研究デザインを完成させ、臨床研究を実施する準備を行う。来年度末までに開発した照明器具を用いた臨床研究を実施し、更に生物統計を用いて検討可能な予備データを構築できる体制を確立する予定である。
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Research Products
(7 results)