2016 Fiscal Year Annual Research Report
Impact of overabundance of sika deer on vegetation and feedback effects on their life history
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25292085
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
梶 光一 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (70436674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 剛司 酪農学園大学, 農学生命科学部, 教授 (00458134)
五味 高志 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30378921)
小池 伸介 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (40514865)
日浦 勉 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (70250496)
赤坂 宗光 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (70446384)
石川 幸男 弘前大学, 白神自然環境研究所, 教授 (80193291)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ニホンジカ / 爆発的増加 / 個体群動態 / 生存率 / 洞爺湖中島 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度には本研究のコアサイトの洞爺湖中島のシカの個体群動態解析の一環として、群れの崩壊後に高密度が維持されているメカニズムを明らかにするために、2002-2012年の期間にわたり電波発信機装着個体219 個体 (オス93、メス126)に基づいて生存率を解析した。その結果、以下のような爆発的増加を伴うニホンジカの個体群動態に影響する生存率について明らかになった。
いずれの性、齢クラス(幼獣、1歳、成獣、老齢)とも生息密度、積雪深、冬期の降水量の増加とともに生存率が低下した。成獣の生存率も含めて密度依存的に減少したことが特筆されるが、これは長期にわたる過採食によって生息地が劣化したために密度依存的な餌資源制限が顕著になったためと考えられる。冬期の気象は生息密度よりも生存率に強い影響を与えていた。個体群の崩壊後には、個体群成長率は冬季気象によって影響を受けていた。以上の結果は、捕食や捕獲がない状態ではニホンジカ個体群は安定しないことを示唆している。 以上について論文としてとりまとめて、国際誌に投稿中である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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