2015 Fiscal Year Annual Research Report
亜熱帯域島嶼における南根腐病菌の病理学的特性の解明とその制御
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25292096
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Research Institution | Forestry and Forest Products Research Institute |
Principal Investigator |
太田 祐子 国立研究開発法人 森林総合研究所, 森林微生物研究領域, チーム長 (60343802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 力 国立研究開発法人 森林総合研究所, 森林微生物研究領域, 室長 (00353813)
佐橋 憲生 国立研究開発法人 森林総合研究所, 森林微生物研究領域, チーム長 (10202102)
秋庭 満輝 国立研究開発法人 森林総合研究所, 森林微生物研究領域, 主任研究員 (50353553)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 小笠原諸島 / 根株腐朽病害 / 南根腐病 / シマサルノコシカケ / 個体群構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、南西諸島および小笠原諸島などの亜熱帯域の島々において、防風・防潮林等に猛威を振るっている南根腐病について、病原菌の病原力、生理・生態的諸特性、宿主の抵抗性/感受性、病原菌の侵入・拡大過程を明らかにし、そこで得られた基礎情報を統合することで、環境に配慮した総合的な制御技術を開発することを目的とする。本年度は、1)小笠原の病原菌の由来を明らかにするために、開発した分子マーカーを用いて小笠原諸島および南西諸島のクローン構造を解析し、2)小笠原諸島内での胞子飛散時期や頻度など病原菌の拡大に関わる特性を明らかにするとともに、3)本病の制御のために、野外での施用を目的とした薬剤試験をおこない、4)病害発生および拡大に関わる環境要因の解析を行った。その結果、1)小笠原産の南根腐病菌の遺伝的多様性は高いことから、近年の侵入ではないこと、2)南根腐病菌の子実体は長期にわたって連続的に胞子を飛散させることから胞子感染可能期間は長期にわたること、3)薬剤については三種類の土壌燻蒸剤の効果が土壌深10cm程度までは有効であること、4)小笠原における南根腐病の発生地は広範にわたるものの、発生地の植生区分が重要な要因の一つであることを明らかにした。また、小笠原の父島と母島において島民向け講演会を行い、環境省、関東森林局、ガイド、農業関係者などへの啓蒙活動を行った。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] Population genomic analyses of the brown root-rot pathogen, Phellinus noxius,examine potential introductions to the Pacific islands.2015
Author(s)
Stewart JE, Kim MS, Shuey L, Sahashi N, Ota Y, Ashiglar S, Schlub RL. Cannon PG, Klopfenstein NB
Organizer
American Phytopathology Society Annual meeting
Place of Presentation
Pasadena Convention Center (Pasadena, California, USA)
Year and Date
2015-08-01 – 2015-08-05
Int'l Joint Research / Invited