2017 Fiscal Year Annual Research Report
Proposal of the environment recovery technology focused on the variation of meiobenthos and clay minerals in the estuaries
Project/Area Number |
25292113
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
豊原 治彦 京都大学, 農学研究科, 准教授 (90183079)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 哲弘 京都大学, 地球環境学堂, 助教 (60456902)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | シジミ / 陸上養殖 |
Outline of Annual Research Achievements |
過剰給餌によって水底に有機物が堆積することは、細菌の増殖やそれに伴う溶存酸素の低下を引き起こし、飼育生物にストレスを与え疾病させることに繋がるため、陸上養殖においては特に効率よく安定的に有機物を分解し水を浄化することが重要となる。しかし水槽中の有機物分解に関する研究はバクテリアに注目したものがほとんどであり、濾過材については菌の住処として多孔質であることのみが重視され、その材料に注目した研究は進んでいない。養殖現場において、おもに食べ残しの餌に由来する有機物は濾過槽において分解されるが、その際に好気的細菌の増殖を誘発するため溶存酸素の低下につながりやすい。しかし、あらかじめバイオリアクター化された濾過材を用いることで新たな細菌の増殖を誘発することなしに、つまり溶存酸素の低下を招くことなしに、速やかに有機物を分解することが可能となる。昨年度までに開発したバイオリアクターシステムの実用化を目的として、ヤマトシジミを陸上養殖しその給餌条件を検討した。その結果、セタシジミとは異なり、不溶性粒子の糖源である米粉給餌が晶桿体酵素活性の観点から見ても、効率よく体内グリコーゲン量を増加させられること、高浸透圧下でのアミノ酸投与により、投与アミノ酸だけでなく自身の代謝によるアミノ酸上昇も期待できることが確認された。また、ユーグレナの蓄積はセタシジミと同じく可能であった。以上の結果から、これらの技術は様々な二枚貝での応用が可能であることが示唆された。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|