2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of environmental control method producing high value-added vegetables using plant's stress defense reaction
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25292150
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
清水 浩 京都大学, 農学研究科, 教授 (50206207)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 甘味植物 / 高付加価値 / ステビア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,人工光利用型植物工場 のコスト問題に対して,露地栽培よりも付加価値を高めた植物を,環境調節により作出し販売単価を上げることで採算性に貢献しようとステビア Stevia rebaudiana Bertoni (Bertoni) に着目した.ステビアはステビオール配糖体群 steviol glycosides (SGs) という甘味成分を持ち,主に葉から抽出され,甘味料として使用される.この甘味成分はショ糖よりも約300倍以上も甘味を呈し,さまざまな薬理効果も報告される有用な植物であるが,寒さに弱く,個体間のばらつきが大きい問題がある.そのため植物工場内でSGsが豊富なステビアを安定的に周年栽培化することを目指し,最適な環境刺激の検討を行った. 光強度,日長の詳細な検討を行い,さらに日積算光量 daily light integral (DLI) がより小さくできる光中断 night interruption (NI) 処理や,これまでステビアで行われたことがないend-of-day (EOD) 処理を行って最適な光環境の解析を行った.結果,DLIが8 h 明期の4 h 連続暗期を中断させるNI-FL 50条件区で効果があり,これまでにステビア栽培で最適とされている16 h 明期と比べると3/5のDLIで,約4.5倍ものSGs量が上昇した.つまりNI-FL 50 条件区において投入電力エネルギーは最小限に抑えながらSGs量を得られる可能性が示唆された.EOD実験に関しては,明期が終了し暗期に移る前の15 min 間,遠赤色光を照射したEOD-FR 15 min 条件区で16 h 条件区に比べて効果があった.この実験は16 h 条件区とほぼDLIが変わらないにもかかわらず,約3.3倍のSGs量の向上があった.EOD-FR処理が,SGs量の向上に効果があることを示した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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