2015 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪代謝関連遺伝子変異に基づいて選抜した日本黒毛和種牛の肥育と評価
Project/Area Number |
25292163
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
加藤 和雄 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60091831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
盧 尚建 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (90322130)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 黒毛和種牛 / 脂肪蓄積 / 成長ホルモン / 遺伝子多型 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】ウシ成長ホルモン(bGH)には2か所の一塩基多型(SNP)があり、それによりアリルA、B、Cが存在する。これまで本研究室ではGH遺伝子多型によって血中GH濃度、脂肪酸組成および脂肪蓄積などが異なることを報告している。その中でも、アリルCはオレイン酸やモノ不飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸の割合が高く、BMS No.が他の個体よりも上昇するという報告がなされているため、C型GH遺伝子多型は育種選抜における改良マーカーになりうると考えられている。本研究では、AA型およびCC型動物の脂肪細胞をA型およびC型GHにより刺激し、遺伝子型の異なるGHタンパク質の生理作用の違いと、各遺伝子型の動物の脂質代謝の特徴を解明することを目的とした。 【材料と方法】AA型およびCC型黒毛和種牛から脂肪前駆細胞を単離し、培養・分化誘導した。分化した成熟脂肪細胞を、作製したA型またはC型のGHにより24時間刺激し、qRT-PCR法により脂質代謝関連酵素の遺伝子発現量を測定した。 【結果】作製した組み換えGHタンパク質刺激はERKリン酸化を誘導し、生理活性を有することが示された。脂肪細胞をA型およびC型のGHにより刺激すると、AA型細胞ではSCDとPPARγの遺伝子発現量が減少した。また、A型とC型GHの遺伝子発現に対する作用に差は見られなかった。一方、CC型細胞ではGH刺激に対して遺伝子発現変動は見られなかった。本研究により、黒毛和種牛のGH遺伝子型の違いによりGH刺激に対する反応性が異なることが示唆された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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