2015 Fiscal Year Annual Research Report
高次宿主制御を司るバキュロウイルス組織トロピズムの分子解剖
Project/Area Number |
25292196
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
勝間 進 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (20378863)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | バキュロウイルス / 組織トロピズム / カイコ / 行動制御 / BmNPV / 変異体 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) 組織トロピズム関連遺伝子bv/odv-e26 の機能解析: 組織トロピズム関連遺伝子として同定しているbv/odv-e26 (Bm8)の機能を解析するため、GFP発現ウイルスをベースとしてbv/odv-e26を欠損したウイルスを作成し、その性状をカイコ幼虫を用いて調査した。その結果、絹糸腺以外に前胸腺における多角体産生も欠損株において増加していた。さらに詳細な観察を行ったところ、bv/odv-e26欠損ウイルスは野生株よりも感染組織におけるウイルス増殖の速度が速いことが示唆された。一方、bv/odv-e26産物の局在を詳細に調査するため、GFP融合bv/odv-e26を発現する組換えウイルスを作成した。 (2) systemic infectionに関与するarif-1の機能解析: arif-1の作用機序を調査するため、様々な変異を導入したarif-1変異株を作成し、それらの表現型を調査した。その結果、ARIF-1の機能発現に必要な領域、およびアミノ酸残基の同定に成功した。 (3) vp39変異体の解析: 多角体産生が低下し、感染個体の行動惹起が大きく遅延する変異体として単離した#2080株は、これまでの実験でキャプシドタンパク質をコードするvp39遺伝子に一アミノ酸置換を持つことがわかっている。抗体を用いた解析により、変異VP39は野生型と同程度発現するが感染細胞内で不安定であること、およびウイルス粒子に含まれる量が少ないことが明らかになった。また、電子顕微鏡観察の結果、#2080が形成するほとんどのウイルス粒子が異常な形態を示すことが明らかになった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Baculovirus protein PK2 subverts eIF2α kinase function by mimicry of its kinase domain C-lobe2015
Author(s)
Li JJ, Cao C, Fixsen SM, Young JM, Ono C, Bando H, Elde NC, Katsuma S, Dever TE, Sicheri F
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Journal Title
Proc Natl Acad Sci U S A
Volume: 112
Pages: E4364, E4373
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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