2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25292199
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
新美 輝幸 基礎生物学研究所, 進化発生研究部門, 教授 (00293712)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 翅 / vestigial |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、申請者が非モデル昆虫において発見した翅形成マスター遺伝子の予想外の多面的な機能に基づき、翅形成マスター遺伝子の機能を探ることで昆虫翅の起源と多様性獲得に寄与した進化プロセスの理解とその応用を目的とする。 コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)の翅構造はショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)の翅構造と異なり、前翅は硬化したクチクラ層を有する鞘翅であり、後翅は飛翔に用いる膜状の翅構造である。コクヌストモドキ蛹の蛹化後0、3、5日目の鞘翅および後翅の翅原基を比較したマイクロアレイの解析データを用いて、種々の条件で鞘翅および後翅の発現量を比較し、鞘翅と後翅の差異をもたらす遺伝子の候補として51個の遺伝子に絞り込んだ。次に、発現差の認められた51個の候補遺伝子についてlarval RNAi法による機能解析を行うため、コクヌストモドキの終齢幼虫にdsRNAをインジェクションした。成虫での表現型を観察した結果、29個の遺伝子のRNAiにより、翅において表現型が観察された。興味深いことに、RNAiにより鞘翅特異的な着色不全が観察される遺伝子が存在した。この遺伝子はRNAiによる機能解析の結果から、鞘翅特異的にクチクラの着色および硬化に関与することが示唆された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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