2015 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロニードル製剤の物理化学的特性解析と皮膚疾患に対する新規治療法創出への活用
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25293038
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中川 晋作 大阪大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (70207728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅田 秀夫 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60252681)
廣部 祥子 大阪大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (70644582)
岡田 直貴 大阪大学, 薬学研究科(研究院), 准教授 (90312123)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | マイクロニードル / 経皮投与製剤 / 臨床研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、アトピー性皮膚炎に対するマイクロニードル(MN)製剤の臨床研究を実施する代わりにMN技術の改良・強化に重点を置き、新たに改良したMNについて穿刺特性に関する基礎研究並びにヒトでの安全性に関する臨床研究を実施した。今回、生分解性ポリマーであるポリグリコール酸(PGA)或いは生体適合性高分子であるNylon-6を用いて、2種類の新規ソリッド型MN (PGA-MN及びNylon-MN) を作製した。これらMNは皮膚に穿刺出来る針部強度を有しており、針部強度測定後の微小針は湾曲していたものの、折損した微小針は全く認められなかった。したがって、いずれのソリッド型MNも皮膚貼付において、微小針が皮膚内で折損し残存する危険性は低いと推察された。また両MNとも装填した蛍光標識抗原をヒト切除皮膚内へ確実に送達できたが、針部強度及び皮膚水分蒸散量の測定結果から、PGA-MNの方がよりヒト皮膚穿刺確実性に優れることが示唆された。臨床研究では、両MNとも貼付部位に重篤な皮膚刺激性が認められなかったのに加え、微小針の折損も全く確認されなかったことから、ヒト皮膚へ安全に貼付可能であることが実証された。またPGA-MNの有効性を評価する目的で、微小針先端にインフルエンザワクチンを装填し、マウスに経皮免疫した結果、皮下注射に匹敵する抗体産生が認められた。したがって、本研究にて開発した微小針の先端に薬物を装填するタイプの新規ソリッド型MNは、ヒト皮膚へ安全かつ確実に穿刺できる経皮投与デバイスであるものと考えられる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)