2015 Fiscal Year Annual Research Report
中心体周囲物質から見た神経変性症原因分子とHAP1の形態機能の関係解明
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25293045
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
篠田 晃 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40192108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳井 章江 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20284854)
藤永 竜太郎 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30335723)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 斑点小体 / PCM1 / ハンティンティン / HAP1 / 脳 / 神経変性疾患 / 細胞ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
ラット脳内ではPCM1は、HAP1の発現が低い場所で(線条体、視床、大脳皮質)は細胞質全体に広がるdiffuse typeをとり、STB/HAP1を発現する場所(視索前野、視床下部、扁桃体)では球状形態でPCM1はSTB typeをとる。Httの細胞内局在はHAP1が発現する細胞でも発現しない細胞でも細胞質にdiffuseであった。AR発現は脳内いずれの領域でも核内に局在し、斑点小体との共発現頻度が高かった。ATX3は、脳内で免疫組織化学的に同定できる抗体が得られず、現在結果は保留とした。 Hela細胞にHAP1cDNAを細胞内導入してHAP1の細胞周期に対する影響を検討した。結果は、間期が長くなり、細胞周期G2/M期やG1/G0期に対してS期が増えている様子が観察された。また培養細胞系で種々のストレス(小胞体ストレス、低酸素ストレス、熱ショックストレス、プロテアソーム阻害ストレス等)を与えて細胞死を誘導し、HAP1導入による細胞死保護効果の特異性を検討した。その結果、プロテアソーム阻害ストレス特異的に細胞死保護効果を示すことに成功した。一方、HAP1遺伝子改変の脳でPCM1やHttなど中心体関連物質の形態変化が脳でも起こるのか、HAP1低発現領域にHAP1を発現するHAP1transgenic mouseの作製と、HAP1のKO mouseの作成に着手した。現在、ヘテロKO mouseの誕生まで作成が進んでおり(報告書作成時点でホモKO mouseが誕生し始めている)、STB/HAP1低発現領域(線条体、海馬など)にHAP1を発現するトランスジェニックマウスの作成に世界で初めて成功した。またラット脊髄と高次機能に関連する海馬後部領域でのHAP1の発現分布を明らかにした。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)