2015 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトアンジオテンシン受容体の構造情報に基づく血圧調節機構の理解から創薬へ
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25293068
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
浅田 秀基 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20399041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 充典 九州大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (00380527)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | Gタンパク質共役受容体 / アンジオテンシン / X線結晶構造 / 構造認識抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究成果から、AT2bRIL変異体と4A03Fabの複合体をLCP法により結晶化し、その結晶を得ることに成功した。さらにこの結晶を用いた回折実験をBL32XU(SPring-8)で行った結果、最大4Åの回折点を確認した。 そこで最終年度となる本年度は、結晶化条件の向上およびX線回折データの収集を行った。また、分子置換法による構造決定を目的として4A03Fab単独の結晶化を行いその構造を明らかにした。具体的には、4A03Fab単独の構造は蒸気拡散法により結晶化を行うことで初期結晶を得た。さらにSeeding法による結晶の質の向上を行った。この結晶を用いてPhoton Factory(高エネルギー加速器研究機構)のBL-1Aビームラインで回折実験を行った。その結果、1.7Åの分解能でデータセットを取得でき、このデータから構造決定を行った。次にAT2/4A03Fab複合体の共結晶化の最適化条件の検討およびデータ測定法の改善をさらに進めた結果、前年度まで4 Åであった最大分解能が3.03Åまで向上した。これらの最適化された結晶はBL32XUでデータ測定を行い、得られたデータのうち解析可能なものをmergeすることにより3.2 Åでデータセットの取得を完了することができた。また得られた結晶の空間群はP21212、格子定数はa = 49.03, b = 56.07, C = 467.39 Åであった。得られたデータセットから分子置換法により構造解析を行った結果、モデルとデータの適合度を表すFree R/Rは0.394/0.323であった。この結果は恐らく全体構造としては間違っていないものと考えられるが、現状の解析結果では構造が解けたとはいえないのも事実である。この点については今後、モデル分子を変更するなど更なる解析が必要であると考えられる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)