2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25293164
|
Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
西尾 元 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90253260)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 胸腺 / 突然死 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、運動時などに突然死亡して、にわかに死亡原因が診断できなかった法医解剖症例について、これまでに報告されており、かつ頻度の高いことが判明している遺伝子の変異解析を行った。対象遺伝子は、おもに心筋に発現しているイオンチャンネルをコードする遺伝子である。法医解剖事例の中で、これまでに致死性不整脈死亡の原因となることが報告されている遺伝子の変異は発見されなかった。法医解剖事例に占める、原因不明の突然死症例の割合は、本施設では約1%であり、対象症例に限りがあること、また遺族の承諾が取りにくいことなどが関係していると思われる。すでに、リアノジン受容体の遺伝子変異を導入した実験動物では、胸腺重量の増加が生じることが報告されており、リアノジン受容体を介する情報伝達が胸腺における細胞の成熟や分化に影響を与える可能性が考えられる。本年度は、リアノジン受容体抗体を用いた検討を行った。実験動物にリアノジン受容体ペプチドを免疫して、血清中で抗体価の上昇を確認した後に、当該実験動物の各種の臓器重量の変化を検討したが、胸腺をはじめとする各種の臓器に抗体価上昇に伴って変化するような臓器は認められなかった。ペプチド抗体の種類などによって結果が異なる可能性もあるが、現時点では、リアノジン受容体抗体作成による実験的胸腺肥大モデルの作成は成功していない。しかし、胸腺肥大をともなう神経疾患の中に、胸腺肥大をともなう症例があり、こうした症例では、血清中にリアノジン受容体抗体が高率に検出されると報告されており、今後の検討が必要と考える。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|