2016 Fiscal Year Annual Research Report
Reduced gene expression for Kv9.3 potassium channel subunit and cortical dysfunction in schizophrenia
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25293247
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
橋本 隆紀 金沢大学, 医学系, 准教授 (40249959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 重誠 金沢大学, 附属病院, 講師 (00323006)
吉原 亨 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00401935)
上田 なつ子 (辻野) 筑波大学, 国際睡眠医科学研究機構, 助教 (40432166) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 遺伝子改変マウス / real-time PCR / in situ hybridization |
Outline of Annual Research Achievements |
KCNS3遺伝子は、PVニューロン特異的に発現するKv9.3カリウムチャネルサブユニットをコードしており、統合失調症で発現低下が認められる。本年度はKCNS3遺伝子にネオマイシン耐性遺伝子を含む外来遺伝子を挿入したKCNS3-neoマウスにおいて、KCNS3遺伝子の発現を解析した。大脳皮質組織におけるKCNS3遺伝子の発現レベルはreal-time PCR法にて計測し、ホモ接合体で野生型の56%に、ヘテロ接合体で野生型の74%に低下していることが判明した。また、大脳皮質切片を作成し、KCNS3およびパルブアルブミンのmRNAの同時検出を行った。野生型の大脳皮質では、KCNS3発現細胞の多く(運動/体性感覚野で74%, 前頭前野で62%)にPVの発現が検出され、PVニューロンの90%以上(両皮質領域とも)にKNCS3の発現が検出された。また、運動・体性感覚野でPVニューロンにおけるKCNS3の発現を細胞レベルで解析したところ、ホモ接合体で野生型の50%に、ヘテロ接合体で野生型の75%に低下していることが判明した。以上より、マウス大脳皮質ではKCNS3は、PVニューロンに選択的に発現し、KCNS3-neoマウスでは、PVニューロンにおけるKCNS3の発現が遺伝子型を反映して低下していることが確認できた。 以上の結果は、外来遺伝子を挿入したKCNS3遺伝子改変マウスでは、遺伝子改変を反映してKCNS3の遺伝子発現が低下しており、統合失調症におけるKCNS3発現低下の病態における重要性を評価する動物モデルとして有用であることを示している。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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