2015 Fiscal Year Annual Research Report
実用化を目指した有望なDNA合成画像診断薬4DSTの18F化とその臨床応用
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25293271
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
豊原 潤 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (50425659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪田 和雄 一般社団法人脳神経疾患研究所, PETセンター, その他 (40161674)
木村 裕一 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (60205002)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 核医学 / 放射性医薬品 / 核酸 / 癌 / フッ素 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度に選択した化合物5-Fluoro-4'-thio-2'-deoxyurdine(FDST)について、平成27年度は標識合成法の検討と臨床応用を想定したスクリーニング毒性試験を実施した。標識合成の検討においては、類似化合物で安価に合成可能な4'-oxoの誘導体を用いて、ウラシルへの二重結合の付加反応による合成及び精誠条件を検討した。標識前駆体(74μmol)を5%酢酸を含むジクロロメタン溶液(4ml)に溶解し、室温下で[18F]F2ガスを吹き込むことにより標識を行った。溶媒を除去したのち、1Mリン酸ナトリウム(pH11)を用いて130℃、5分間加熱することにより加水分館を行い、反応混合液を中和後に分取HPLCにて目的物を精誠した。その結果、減衰補正後収率24%、放射化学的純度100%、比放射能38MBq/nmolにて目的物を得ることに成功した。この知見に基づき、候補化合物である4'-thio誘導体での標識をスズ体を用いた置換反応で検討したものの、標識体を単離することができなかった。 FDSTのスクリーニング毒性試験を、マウスを用いた静脈内淡海投与毒性試験ならびに遺伝子突然変異試験(Ames試験)を実施した。単回静脈内投与試験では、臨床推定投与量の約1000倍のFDST(原薬)を投与しても何ら毒性兆候は認められなかった。Ames試験では、高容量において細胞の増殖抑制が認められたため、低用量にて試験を実施したところ、E.Coliの1株においてのみ陽性を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
化合物スクリーニングの結果、候補化合物が[18F]Fアニオンで標識することが難しい化合物となり、[18F]F2での標識を検討することとなった。[18F]F2の製造を立ち上げるのに時間がかかり、スケジュールが遅れている。また、この標識合成には[18F]Fアニオンを用いる方法に比べて、多量の原料を用いるため、標識前駆体の合成にも時間を取られている。
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Strategy for Future Research Activity |
標識前駆体として、特許の関係からスズ体を用いる合成方法を採用したが、ウラシルを用いる方法も採用して検討を行う。スズ体を用いる標識方法が上手くいかない原因は、副生成物の除去やサンプルの溶解性の問題によって、自動合成装置での応用が困難であることに起因しているため、一部の合成プロセスを手動で実施する必要がある。 現在所有している1ポット法では限界があるため、加水分解前に精誠する工程を入れる。
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Causes of Carryover |
研究計画の遅れに伴い、一部消耗品の購入などを先送りした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究計画の進行ならびに消耗品の使用期限などを考慮し、適切なスケジュールにて購入を行う。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] Comparison of 11C-4'-thiothymidine, 11C-methionine, and 18F-FDG PET/CT for the detection of active lesion of multiple myeloma.2015
Author(s)
Okazaki M, Kubota K, Minamimoto R, Miata Y, Morooka M, Ito K, Ishiwata K, Toyohara J, Inoue T, Hirai R, Hagiwara S, and Miwa A.
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Journal Title
Ann Nucl Med
Volume: 29
Pages: 224-232
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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[Presentation] Preclinical and first-in-man studies of imidazopyridine acetamide, [11C]CB184, as a novel 18 kDa translator protein seeker.2016
Author(s)
Toyohara J, Sakata M, Ishibashi K, Wagatsuma K, Hatano K, Yanai S, Endo S, Ishii K, and Ishiwata K.
Organizer
SNMMI 2016 Annual Meeting
Place of Presentation
Sandiego
Year and Date
2016-06-11 – 2016-06-15
Int'l Joint Research
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