2015 Fiscal Year Annual Research Report
臓器不足解消を目指した画期的脂肪肝グラフト修復法の開発
Project/Area Number |
25293272
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
嶋村 剛 北海道大学, 大学病院, 准教授 (00333617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大澤 郁朗 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (30343586)
深井 原 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (60374344)
武冨 紹信 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70363364)
西川 祐司 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90208166)
木村 太一 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (90435959)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 臓器保存 / 虚血再灌流 / 脂肪肝 |
Outline of Annual Research Achievements |
H26年度迄に冷保存障害保存後のラット正常肝移植を低温酸素化灌流(HOPE)の灌流量、圧、酸素分圧、新規臓器保存液、新規灌流液、再灌流時に水素ガス投与等の至適条件を組合わせて処置し、単離肝灌流装置で再灌流障害を検討した。H27年度はH26年度迄に採取した組織の解析と、脂肪肝、心停止ドナー等の易障害性グラフトでの効果を検証した。 新液は既存液よりも障害を軽減し、再灌流時の水素ガス投与によって相加効果が得られた。しかし、HOPE中の水素ガス投与は灌流圧を下げたが、障害軽減の上乗せ効果を認めなかった。ラットの脂肪肝では既存液でのHOPでは障害が寧ろ増強され、非生理的温度下での酸化的リン酸化が障害を増強すると考えられた。一方、自作液で灌流すると、単純冷保存や既存液による灌流に対する非劣性が示された。これらの結果から、新規肝灌流液による低温酸素化灌流、再灌流時水素ガス投与は正常肝の長期冷保存による障害を軽減することが示された。脂肪肝の修復にはさらに強力な保護機序が必要と考えられた。 H26年度迄に採取した組織を解析した結果、HOPEによってATPを含む多くの高エネルギーリン酸化合物が増加していた。また、エネルギー量の変化に起因すると考えられる、エネルギー代謝とオートファジーを制御するタンパクのリン酸化が合目的的に制御され、生存シグナル・抗アポトーシスの増強を伴っていた。 これらの結果をさらに詳細に解析するため、ラット肝から肝細胞、クッパー細胞、星細胞、類洞内皮細胞を初代培養し、上記の臓器実験を模した細胞実験系を構築した。しかし、脂肪肝の冷保存、灌流に対応する細胞モデルのでは、十分な数の星細胞、類洞内皮細胞を培養することに難渋し、これらの細胞の不死化を検討し、今後の検討に使用できるめどが立った。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Hydrogen sulfide augments survival signals in warm ischemia and reperfusion of the mouse liver.2015
Author(s)
Shimada S, Fukai M, Wakayama K, Ishikawa T, Kobayashi N, Kimura T, Yamashita K, Kamiyama T, Shimamura T, Taketomi A, Todo S
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Journal Title
Surg Today
Volume: 45
Pages: 892-903
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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