2015 Fiscal Year Annual Research Report
外科手術後癒着形成分子機構に基づく新規包括的癒着制御法の開発と探索医療の模索
Project/Area Number |
25293280
|
Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
藤元 治朗 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小坂 久 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00532251)
飯室 勇二 山梨大学, 総合研究部, 医学研究員 (30252018)
大橋 浩一郎 兵庫医科大学, 医学部, 病院助手 (50573987)
中西 憲司 兵庫医科大学, 医学部, 学長 (60172350)
善本 知広 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60241171)
平野 公通 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (90340968)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 外科 / 癒着制御法 / 肝切除術 / 胆・膵手術 |
Outline of Annual Research Achievements |
外科手術後癒着の従来の腸管癒着モデルに加え、肝切除術癒着に関しての癒着メカニズム解析(Interferon gammma and plasminogen activator inhibitor 1 regulate adhesion formation after hepatectomy)を実施してきた。本年度はこれらの結果を発展させ、(1)免疫抑制剤・ステロイド投与(2)Chinese Herb大建中湯(3)中皮細胞を中心とした癒着局所における線維形成メカニズム解析、を中心に研究を実施してきた。 (結果):(1)に関しては Dexamethasone(DEX) を用い、容量・投与日数・投与時期について検討、DEX投与は2.0mg/kg/day、術直後より7日間連続投与群において有意に抑制効果を認めた。現在、タクロリムスとの併用投与を実施中である。(2)大建中湯(以下TU100をマウスに径胃チューブにて投与、腸管および肝切除癒着モデルにてTU 1,800mg 2,700mg/kg7日間連続投与にて検討したが癒着抑制効果は認めず、またkey moleculeであるPAI-1も変動せず、TU100の癒着に対する効果はないものと判断された。(3)癒着局所の免疫染色・蛍光二重染色を実施した。中皮細胞の増殖およびマクロファージ・リンパ球の集積を認め、中皮細胞の重要性が示唆された。培養中皮細胞(MES-F, Met-5A)を用いて遺伝子発現を解析すると、Collagen type I α1, PDGFRα, TGF-β R1, c-MetのRNA発現が刺激により著明に増加しており、中皮細胞自体の線維化が示唆された。中皮細胞を刺激するTGF-β, PDGFなどのリガンドは集積するマクロファージ・Tリンパ球などが産生していると予測され、癒着局所における線維形成のメカニズムの本態と考え、研究を継続中である。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|