2015 Fiscal Year Annual Research Report
血管内膜肥厚の成因とその制御-EDHFをターゲットとした新しい探索研究-
Project/Area Number |
25293295
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
古森 公浩 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40225587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成田 裕司 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (00528739) [Withdrawn]
児玉 章朗 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (10528748)
伊藤 猛雄 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70159888)
前川 卓史 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (70732684)
坂野 比呂志 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (80584721)
室原 豊明 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90299503)
田畑 光紀 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (20725832)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 血管内膜肥厚 / 自家動脈グラフト / EDHF |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、血管内膜肥厚(自家静脈グラフト、動脈擦過モデルおよビステント留置後の血管内膜肥厚)とEDHF(Endoyhelim-derived hyperpolarizing factor:内皮由来過分極因子)との関連を検討し、EDHFをターゲットとした新たな血管病治療戦略を探索することにある。 【目的】内皮細胞からの血管弛緩因子としてNitric Oxide(NO)と内皮由来過分局因子(EDHF)が知られているが、動脈グラフトのNOとEDHFについて詳細な検討はない。今回、ウサギ自家動脈グラフトモデルを用いて、動脈グラフトの内皮依存性弛緩反応についてNOとEDHFについて検討した。 【方法】ウサギ右総頸動脈を摘出し、同部位に端々吻合を行い,総頸動脈グラフトを作成。術後4週間目に右総頸動脈グラフト(G群)と左総頸動脈(C群)を摘出し、等尺性収縮張力法を用いて弛緩反応を測定した。Fura 2により内皮細胞のCa2+濃度測定と微小電極法にて平滑筋細胞の膜電位を測定。 【研究成果】L-NNA非存在下で,G群はC群に比較し,AChによる弛緩反応が有意に増大した。しかしL-NNA存在下のAChによる弛緩反応はC群に比較しG群で有意に減少した。グラフト内皮細胞のACh投与によるCa2+濃度上昇はC群に比較しG群で有意に減少した。AChによる過分極はC群に比較しG群で有意に減少した。 静脈グラフトでは内皮依存性弛緩反応とEDHFの反応がともに障害されるのに対し、動脈グラフトでは静脈グラフトと異なり内皮依存性弛緩反応が増大することがわかった。その機序として、動脈グラフトのEDHFの反応は低下するが、一方でNOの機能が亢進することで弛緩反応が増強すると考えられた。このグラフト内皮機能の違いが動脈グラフトの良好な開存の要因のひとつと考えられた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)
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[Journal Article] Hybrid versus open repair of aortic arch aneurysms: comparison of postoperative and mid-term outcomes with a propensity score-matching analysis.2016
Author(s)
Tokuda Y, Oshima H, Narita Y, Abe T, Araki Y, Mutsuga M, Fujimoto K, Terazawa S, Yagami K, Ito H, Yamamoto K, Komori K, Usui A
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Journal Title
Eur J Cardiothorac Surg
Volume: 49(1)
Pages: 149-156
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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