2013 Fiscal Year Annual Research Report
外傷・敗血症における易血栓性(DIC)遺伝子多型の国際比較研究
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25293364
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
丸藤 哲 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30125306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JESMIN Subrina 筑波大学, 医学医療系, 助教 (60374261)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 外傷 / 敗血症 / DIC / 臓器不全 / 予後 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究は二つの方向性を持たせて進めた。内容は、
1)外傷・敗血症における易血栓性(DIC)の遺伝子多型の国際比較研究、および 2)1)の研究課題に深く関係する外傷・敗血症における生体反応とDICに関連する臓器不全の発症機序に関する研究である。 1)研究代表者が約10日間に渡りバングラデシュ国に滞在し、複数の当地研究機関を訪問して研究概要に関して講演し機関代表者と今後の方策を決定した。その結果ボグラ大学と共同研究を行う事が可能となり外傷および敗血症症例の収集を開始した。 2)遺伝子多型と内容が多少異なるため改めて北海道大学と筑波大学倫理委員会承諾を得る必要があり申請したが、筑波大学の申請・承認が遅れ2015初頭に承認が得られた。承認を受けて外傷・敗血症症例検体を使用してDAMPs、補体、活性化プロテインCの測定を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
二つの方向性を持つ研究において、両研究ともに研究代表者および分担者の所属する倫理委員会で承認を得る事ができた。研究代表者がバングラデシュ国を訪問し、当地研究機関と共同研究を開始する合意を得て症例収集が開始できた。 研究に必要な抗体が見つかり、保管検体を使用して当初の目的に沿った標的分子の測定を開始する事ができた。以上の理由から研究はおおむね順調に経過していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
1)外傷・敗血症における易血栓性(DIC)の遺伝子多型の国際比較研究 現在症例を集積中であり、目標数達成後に標的遺伝子多型の解析を開始する予定である。 2)外傷・敗血症における生体反応とDICに関連する臓器不全の発症機序に関する研究 標的分子の測定が夏までに終了予定であり、その後得られた内容を解析し学会発表および論文投稿を行う予定である。
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Causes of Carryover |
平成25年10月、筑波大学倫理委員会による研究計画の審査を申請する予定であったが、筑波大学に所属する研究分担者の出産後の経過悪化による入院により中断した。 バングラディシュの研究協力機関との調整には当該研究分担者の参画が必要なため、研究分担者の体調回復を待つこととなり2ヶ月の遅延が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
共同研究体制構築のための渡航費用、会議費用として使用する。測定分子標的の測定用抗体購入、検体測定費用、測定機器購入、測定を行う人件費用等に使用する。
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Research Products
(18 results)