2015 Fiscal Year Annual Research Report
オートファジーは歯周病菌が撹乱した細胞内秩序を再び律するのか?
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25293372
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野田 健司 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (00290908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 敦雄 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (50193024)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 歯周病 / エンドサイトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
歯周病においては、歯周病菌porphyromonas gingivalis(以下Pg)をはじめとした細菌の口腔内への定着を契機として、過剰な免疫反応が惹起されることにより歯槽骨が吸収される。Pgは通常、歯槽部に形成されるバイオフィルムの一員として存在するが、それに加えて、歯肉上皮内へ進入するPgの一群がいることが報告され、細胞内に存在するPgが歯周病の慢性化と関連する可能性が議論されている。そこで本研究ではPgが歯肉上皮細胞へ侵入し、細胞内で存在する機構について解析した。 チャディアックヒガシ症候群の患者は、重篤な歯周病を罹患する場合が多いことが知られている。チャディアックヒガシ症候群の原因遺伝子LYSTは、リソソームのバイオジェネシスに関与することが知られている。そこでLYSTの発現をを歯肉上皮由来細胞において、SiRNA法によりノックダウンを行ったところ、通常のエンドサイトーシスの過程に大幅な撹乱が起こることが明らかになった。その時、Pgの生存がどのように影響されるかについて解析が進行している。また歯周病の発症を惹起する破骨細胞の機能を制御するメンブレントラフィックに関わる因子Rabを網羅的に解析し、特に特定のRabが発現誘導さ、特に、細胞内で非常に特徴的なオルガネラへの局在パターンを示すことを発見した。これらの阻害時に、破骨細胞がどの様な機能撹乱をうけ、歯周病の発症に関わるかを解析している。これらの解析により、歯周病に関わるエンドサイトーシスの役割を解明している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
エンドサイトーシスの評価系の開発が難航し、LYSTのノックダウンの効果の評価が遅れた。またエンドサイトーシスのプロセスに新たにRabタンパク質が関与することが明らかとなり、その効果の解析にも時間が必要とされた。
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Strategy for Future Research Activity |
Lystのノックダウン、およびオートファジー関連遺伝子のノックダウン、また新たに同定されたRabタンパク質のノックダウンを行い、エンドサイトーシスおよびオートファジーが歯周病菌Pgの生存戦略に与える影響を解析する。
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Causes of Carryover |
当初予定したLYST遺伝子ノックダウンの効果の解析のためのエンドサイトーシス解析系の確立が難攻したため、研究におくれが生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度10月までに、当初の目的を達成する予定で、主に培地やプラスチック器具類 抗体などの消耗品を購入する予定で使用計画を立てている。
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Research Products
(5 results)