2016 Fiscal Year Annual Research Report
歯科専門職との連携による更年期女性と在宅高齢者の口腔ケアの質の向上に関する研究
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25293469
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| Research Institution | Chiba University |
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Principal Investigator |
岡田 忍 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (00334178)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日下 和代 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (00149254)
大滝 千智 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (00719891)
森 恵美 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (10230062)
石井 邦子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (70247302)
麻生 智子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (80248848)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 口腔ケア / 訪問看護 / 高齢者 / 歯科専門職 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、平成27年度に学会で発表した更年期女性の口腔保健行動についての質問紙調査の結果を学術誌に投稿し、受理・掲載された。また、訪問看護ステーションの口腔ケアの現状、利用者の口腔の状態に関する質問紙調査の結果について学会発表を行った。
在宅で訪問看護を利用している高齢者の口腔の状況、訪問看護師が利用者への口腔ケアにおいて感じている困難は、介護老人保健施設の入所者、入所者に対して口腔ケアを提供している看護職・介護職においても共通していると推測されることから、平成28年度は介護老人保健施設3ヶ所の入所者21名および口腔ケアを提供している看護職・介護職を対象にした研究を行った。入所者については Oral Health Assessment Tool 日本語版(以下OHAT-J)によるアセスメント、口腔水分量の測定、細菌数と菌種、歯周病関連菌、カンジダの検出状況について、看護職・介護職についてはが口腔ケアを提供するうえで感じている困難や歯科専門職に相談したい内容について調査した。その結果、介護老人保健施設の看護職・介護職も口腔ケアを提供する際に、ケア拒否や開口障害、口腔乾燥など訪問看護師と同様の困難を感じており、口腔ケアの提供に困難のある入所者では困難のない者に比べ、口腔衛生状態が悪化していることが明らかになった。
さらに、プラークコントロールや高度の口腔乾燥に対するケアなど、歯科の専門的な知識・技術を必要とする入所者においては、日常的に提供する口腔ケアには限界があり、歯科専門職との連携が必要であることが示された。また、アセスメントツールとして用いたOHAT-Jは、もともと介護の場での使用を想定して作成されたものであり、今回の調査においても高齢者の口腔のアセスメントツールとして有用であること、訪問看護の場においても活用できる可能性があることが示唆された。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
更年期女性の口腔保健行動と口腔の健康状態の関連に対しては、千葉市の歯周疾患健診廼受検者を対象に調査を行う予定であったが、千葉市との調整に時間がかかり、健康診断の通知時期に間に合わなかったため、次年度に実施することとなった。
また訪問看護師を対象とした研修会を開催予定であったが、講師の予定や訪問看護ステーションの研修に適した時期との関連で年度内に開催することができなかった。
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| Strategy for Future Research Activity |
更年期女性の口腔保健行動と口腔の健康状態の関連に関しては、市町村の歯周疾患健診の利用者を対象にすると行政との調整などの問題あるため、定期的に歯科を受診している更年期女性を対象に、直接歯科医師会に協力を依頼することを検討する。
歯科専門職との連携が口腔ケアの質の改善につながることの検証については、口腔のアセスメントツールの紹介と歯科専門職による技術・知識の提供を受けた後、その成果を口腔ケアに活用した事例について訪問看護ステーションから報告してもらい、事例分析を行うことを予定しているが、アセスメントに必要な物品の提供などを通して、より多くの訪問看護ステーションの参加を促す予定である。
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| Causes of Carryover |
更年期女性の口腔保健行動と口腔衛生状態の関連についての調査、訪問看護ステーションへの案内と研修会の開催が次年度になったため、そのための費用を使用しなかった。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
定期的に歯科を受診している更年期女性と受診していない更年期女性の歯周病関連菌の検査費用、千葉県内の訪問看護ステーションへの研究協力依頼の発送、研修会の会場費、研修会の講師謝金および交通費、事例の報告に必要な物品について使用する予定である。また、事例を報告してもらった訪問看護ステーションへのインタビューの必要が生じた場合には、交通費やインタビューのテープ起こしについての費用に充てる。
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Research Products
(2 results)
