2015 Fiscal Year Annual Research Report
ポスト震災社会の社会的多様性と宗教に関する国際比較研究
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25300021
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
木村 敏明 東北大学, 文学研究科, 教授 (80322923)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
何 燕生 郡山女子大学短期大学部, 文化学科, 教授 (00292186)
高倉 浩樹 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (00305400)
佐島 隆 大阪国際大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (40192596)
阿部 友紀 東北大学, 文学研究科, 専門研究員 (90645821)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 災害 / 宗教 / マイノリティ / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度には前年度に収集したデータをもとにした第一次的な分析、考察の結果を科研メンバーのみならず、国内外の研究者と共有、議論する作業を中心に進めてきた。具体的には、2度の国際ワークショップの開催、国内外の学会等における口頭発表を積極的に行ってきた。特に、10月24日と25日には本研究のカウンターパートとなっている四川大学(中国)閔麗教授、ガジャマダ大学(インドネシア)スハディ講師に加えカンタベリー大(ニュージーランド)、神戸大、國學院大、筑波大、大阪国際大などから研究者を招き国際ワークショップを開催した。また2016年3月7日には残る一つのカウンターパートであるトルコのミマルシナン芸工大学(トルコ)のシュクリュー・アシュラン教授の他中部大、大阪国際大、神戸大などの研究者を集めて国際ワークショップを開催した。学会発表に関しても、ドイツで開催された国際宗教史学会(IAHR)を始めとして幾つかの国内外の会議で科研メンバーによる発表が行われている。 これらの議論の成果を踏まえて2015年度もそれぞれの分担ごとに資料調査や情報収集活動を行った。特に今年度は昨年手に入れたマクロな統計データなどを踏まえ、その背後にある動向を聞き取りやメディア報道などを通して明らかにする作業を行った。中国とトルコに関しては、現地の社会政治状況から調査上の困難も予想されたが、現地機関や研究者との連携を重視する本研究の戦略が奏功し、これまでのところ問題なく現地調査を進めることができている。 年度の後半からは研究の成果を論文の形で公表する試みをすでに始めている。海外機関と連携した国際比較研究という本研究の性格上、英文論文や特に国際ジャーナルへの掲載を重視し、すでに投稿を済ませたものもある。論文や報告書などの形での成果公表は特に最終年度である2016年度に力を入れていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地における調査、協力体制の構築ともに順調に進んでいる。特にインドネシアとの研究協力体制は共同調査の他、災害と宗教をテーマとした講義を共同開講したり、部局間の交流協定を締結して研究協力体制を強固なものとするなど、想定以上の進展を見せている。中国とトルコについては、マイノリティをめぐる社会政治状況がさらに複雑化してきていることもあり慎重に研究を進めているが、それぞれのカウンターパート研究者が来日して科研メンバーと直接協議や議論を行って問題意識を共有することができたため、懸念された研究計画の練り直し等を行うことなく、研究を進めることができる見通しが立った。
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Strategy for Future Research Activity |
各地でこれまでに構築した現地社会や機関との協力・信頼関係を基盤にしながら、2016年度もそれぞれの地域における研究を行っていく。中国の四川大学で国際ワークショップを行うとともに、最終年度である今年度は学術論文による研究成果公表に力を入れ、年度の最後には報告書を刊行する。
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Causes of Carryover |
中国四川大学における国際ワークショップが、翌年度に持ち越しとなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
中国四川大学における国際ワークショップ開催のために用いる。
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Research Products
(22 results)
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[Presentation] 災害を受け止める伝承知ーインドネシアの事例から2016
Author(s)
Kimura Toshiaki
Organizer
International Symposium, Contradictions of Asian Development and a Search for Life and Death Studies
Place of Presentation
Hallym University (South Korea)
Year and Date
2016-03-12
Int'l Joint Research
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