2017 Fiscal Year Annual Research Report
Excavation survey of Zoroastrian remains in Tajikistan and a study on the Mithra God as the origin of Amida Buddha
Project/Area Number |
25300041
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
蓮池 利隆 龍谷大学, 仏教文化研究所, 客員研究員 (50330022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 至弘 龍谷大学, 理工学部, 教授 (30127063)
佐野 東生 龍谷大学, 国際学部, 教授 (60351334)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 阿弥陀仏信仰 / ゾロアスター教 / タジキスタン / 如来蔵思想 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該研究の最終年度である2017年度は、これまでの総括として是非とも現地調査を実施したいと思い、タジキスタン側と交渉を行った。しかし、国際情勢も緊張の度合いを深め、現地調査も昨年度に引き続き断念せざるを得なくなった。実際に可能なのは、これまでに収集した資料を整理し、さらに文献資料と突き合わせながらの総合的研究を目指すことであった。研究代表者蓮池がタジキスタンにおいて実施した現地発掘調査は3次にわたり、研究課題名も第一次では「中央アジア(タジキスタン)における仏教と異思想の交渉に関する調査・研究(課題番号17401023)」、第二次では「タジキスタンにおけるゾロアスター教遺跡の発掘調査及び仏教との交渉についての研究(課題番号21401027)」、第三次では、「タジキスタン拝火教遺構の発掘調査及び阿弥陀仏の起源としてのミトラ神についての研究(課題番号5300041)」であった。課題名の変化が示すように、次第に研究範囲を絞って、ミトラと阿弥陀仏の関連を検証することに努めてきた。それは具体的な出土資料をもとにして研究を進める上で必然的方向性であった。しかし、文献研究との総合的検討という点から言えば、第一次で掲げた、「中央アジア(タジキスタン)における仏教と異思想の交渉に関する調査・研究」という広範な視野に立ち返る必要となる。すなわち、ゾロアスター教のミトラ信仰が阿弥陀仏の起源のみにとどまらず、大乗仏教全般に関して大きな影響力をもっていたことを検証するのである。例えば、中期大乗経典の唯識・如来蔵思想など、特に『涅槃経』にはそれまでの仏教教義と相違する「常・楽・我・浄」の四徳が示される。これらの教義についても検討していく必要がある。ゾロアスター教の宇宙観・真理観を手掛かりに、大乗仏教との交渉の全容を明らかにしていきたい。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
タジキスタン国立博物館ホームページは、龍谷大学古典籍デジタルアーカイブ研究センターとタジキスタン国立博物館との共同事業として、2005年開催の「愛地球博」でタッチパネル式の展示として公開され、その後、龍谷大学に代理のサイトを開いて引き続き公開しているものです。ロシア語・日本語・英語の表記あり。
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Research Products
(6 results)