2016 Fiscal Year Annual Research Report
Regional Governance on Forest and its Fringe
Project/Area Number |
25300044
|
Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
木本 浩一 関西学院大学, 共通教育センター, 教授 (20294605)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辰己 佳寿子 福岡大学, 経済学部, 教授 (80379924)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 森林経営 / インド / ネパール / インドネシア / 地域 / 国立公園 / スケール |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年となる今年度は、これまでの成果に基づいて、1)理論的な整理、2)フィールド調査の実施、3)総括・成果公表、4)今後の研究、に向けた活動を行った。 1)まず、クロス・スケール問題(森林周辺で生じる事象のスケール問題が観察される。例えばゾウによる獣害の被害のスケールと対策スケール、その担い手の規模などが相違する)、担い手論に関連したステークホルダー論(特定の政策の担い手やステークホルダーをどのように特定すればよいのかについての議論)を検討し、本研究の成果を広く地形学など自然科学者からの評価をあおぎ(COMLAND研究集会報告)、国立公園内の集落については開発行政と保護行政の関連について検討した(国際地理学会北京大会報告)。 2)年内には遅れていたインドネシアの調査を実施し、紅茶プランテーション内に残された森林の利活用について調査を行った(12月)。12月下旬および2月下旬にネパールに渡航し、山岳地域の地震被災地を訪問し、生活全般の復興状況および震災後の森林管理の動向について調査を行った。地震後のネパールの調査結果の一部は、長門市地域防災活動支援員養成講座で報告し、近日発行予定の『コミュニティ事典』(春風社)に掲載した。3月上旬にはインドのマイソールを訪問し、マイソール市周辺の視察を行い、ネパールの状況を相対的・俯瞰的に捉える視点を養った。 3)研究全体の総まとめとして、国際地理学会ハイデラバード大会において報告した。その成果については、シュプリンガーより出版を予定している(現在、編集作業中)。 4)植生上の森林とカテゴリーとしての森林の差異を森林「周辺域」形成の重要な要因と見なしたが、その点について、アトランティック大学(メイン州)の環境法の研究者と意見交換をし、次年度以降の研究協力について意見交換を行った。本科研は今年度で終了となるが、次なる研究課題への布石を打つことができた。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|