2015 Fiscal Year Annual Research Report
経済自由化後の南インド社会の構造変動に関する総合的研究
Project/Area Number |
25300056
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
杉本 良男 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 教授 (60148294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
A Sagayaraj 南山大学, 人文学部, 准教授 (10434606)
関根 康正 関西学院大学, 社会学部, 教授 (40108197)
杉本 星子 京都文教大学, 総合社会学部, 教授 (70298743)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | インド / 構造変動 / カースト / 宗教 / 農村 / 聖地 |
Outline of Annual Research Achievements |
インド社会の構造変動に関して以下のような調査・研究を実施した。 1.南インド、タミルナードゥ州タンジャーウール県クンバコーナム市および近郊のティルップランビヤム村において補充的な共同調査を実施した。また、2011年度より実施してきた調査資料の整理作業を引き続き実施し、さらに1990、91年の調査資料との比較分析を行なった。その結果、昨年度までの教育、生活水準の変化、宗教施設の再建、に加えて、カースト間関係がいっそう複雑化していることが、実証的に明らかになった。これらの成果の一部については、日本南アジア学会第28回全国大会(9.27, 東京大学)において杉本星子らと共同報告を行なった。 2.上記宗教施設への消費の問題に関連して、ヒンドゥー教の聖地における変容を通した社会変動を比較検討するため、西インド・マハーラーシュトラ州トランバケーシュワル、北インドUP州ベナレス(ワーラーナシー)において調査研究を引き続き実施した。 3.調査対象の一農村を巻き込んだグローバル・ネットワークに関して、楽師カーストの、シンガポール、マレーシアなどのヒンドゥー寺院への出稼ぎや、現地における人的ネットワークの形成などについて調査研究を実施し、その実態を実証的に明らかにした。 4.タミルナードゥ州のキリスト教徒社会におけるカースト問題についての調査研究を継続的に実施するとともに、全体的なカースト社会の構造変動についての考察を行った。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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