2014 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジアにおける水銀利用による環境汚染の回復と持続的産業発展に関する研究
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25301001
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
高樋 さち子 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (00261644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下渡 敏治 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (00120478)
王 効挙 埼玉県環境科学国際センター, その他部局等, 研究員 (20415392)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 環境回復 / 水銀汚染 / Nusa Tenggara州 / 伝統的金採掘法 / 健康被害 / 環境汚染 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、2002年ヨハネスブルグ「持続可能な開発に関する世界首脳会議:World Summit on Sustainable Development」の実施計画は、①経済開発 ②社会開発 ③環境保全の3基本要素と2009年UNEP「水銀規制に関する条約制定および政府間交渉会議」の方針に基づき進める。 研究対象地域は、インドネシア、Nusa Tenggara州、研究期間は、平成25-27年度3カ年間、カウンターパートナーは、ガジャマダ大学、研究目的は伝統的金鉱石採掘時の水銀利用による[I]自然環境への影響と汚染からの回復の究明 [II]安全、安心生活のための健康被害の回避対策・地域産業発展 の2側面のアプローチから現地調査を実施する。 Nusa Tenggara州の伝統的金鉱石の採取方法を行っている地域(S08.38.724 E116.51.322)を中心として、土壌、水の採取、分析を行った。 また、金鉱石の採取を行っている住民、州政府保健省・環境省・都市計画省に対して、健康被害の状況、環境汚染の状態などインタビューを行った。 水銀汚染の土壌浄化の方法として、Sweet Sorghumを利用して水銀の吸着の実験をすすめ、結果土壌浄化・回復が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
カウンターパートナー・ガジャマダ大学と現地調査すすめ、土壌の汚染状況、水質分析を進め当初の計画通りに研究は進展している。また、2014年7、8月の2ヶ月間、ガジャマダ大学の学生が、滞在調査を実施して試料の採取を継続して行った。この滞在調査の分析データも利用することができ当初の研究計画以上に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在インドネシア・Nusa Tenggara州で周辺の環境汚染、健康被害を考えずに水銀を利用して伝統的金採掘方法を進めている。この地域で、時系列に環境汚染の状況把握、Low Cost & Low Technologyによる植物の環境汚染回復をすすめる。 2015年7,8月カウンターパートナー・ガジャマダ大学学生が、本研究の問題解決を進める上で滞在調査も実施する。従って、研究計画通りの研究は進める。
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Causes of Carryover |
分析データの入手時期及びその詳細の再確認などにより、当初予定しているH26年度内の国際学会での発表に間に合わなかった。このため、国際学会等での研究成果の発表及び最新研究情報の収集を次年度に変更し、より成果的な研究を行う。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国際学会の発表旅費、学会誌投稿費用ための経費として充当。
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Research Products
(3 results)